すーてーまー

aikoのシングルコレクション的なものが明日フラゲ発売されますので、興味ある人は是非どうぞ。
僕はとにかくベストアルバムというものが嫌いな人間なのであんまり盛り上げるつもりもないんですが、いくつか興味深い点があったのでそれについて書いていこうと思います。
彼女の以前に出たベストアルバムがシングルを全て網羅していなかったので、今回初めて全部収録されたっていうのと、あと今回は厳選カップリング集もついてくるっていう、この2つが今作の売りになります。
気になる収録曲は以下の通りです。
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ディスク1から3までがシングル集で、ディスク4がカップリングベスト。
まず僕が気になったのが、シングル集もカップリングベストも曲順が微妙に練られているところですね。
一般的によくある手法としてベストアルバムの曲順は発売日順にするというのがあります。古いのから新しいのに流れさせていくことで初期の完成度の低い曲を先に聴かせておいて後からどんどん洗練されていく曲を聴かせるという流れにできますし、アーティストの歴史を振り返ってもらうにも適した流れになります。単純に難しく考える必要がないというのもメリットやね。
ところがaikoのやつを見てもらうと、発売日順にはなってません。
んー、まぁ別にいいんだよ好きにしてもらって。ディスク1の1曲目が"花火"っていうのは最高やし素晴らしいと思うよ。僕も大好きな曲だし。全然いい。
でもさ、めっちゃ個人的な意見を言わせてもらうと。
曲順も練るってことは、ベストアルバムに芸術作品としての流れを作ろうとしてるわけでしょ。
ベストアルバムに芸術性をもたらそうとするのは、ちょっと寒いと思っちゃう。
だってベストアルバムって結局は過去の遺産なわけじゃん。新しい作品ではないわけよ。過去を振り返るのはかまへんけど、そこには芸術はないよ。歴史は大事だし、新規に優しいのはいいこと。でも何ひとつアーティスティックなものは産まれないと思ってます。
所詮ただの記録でしかないわけで、やっぱりそうなると発売日順以外に最適な解はないと思うんだけどなぁ。
ディスク1は"シアワセ"の後に"花風"って来るのがクドそう。終盤にいきなり"あした"が来たらビックリしちゃうと思うけどなぁ、なんやこのクソみたいなアニソンは!!って。
ディスク2は序盤が重いねぇ〜。ドロドロした情念もaikoらしいっちゃらしいが。でも"桜の時"と"向かい合わせ"で少しほっこりしつつ、"ロージー"とか"キラキラ"みたいな純なラブソングが炸裂するあたりが非常に心地よさそう。個人的にはディスク2が一番かな。
ディスク3はなんか取り留めがないかなぁ。わりかし地味な曲が並ぶ中で"横顔"が再評価されると嬉しいな。あの歌のブリッジが好きなんです。最後に"カブトムシ"を持ってくることでみんなの興味を最後まで繋ぎ止めるっていうことなんでしょうか。
こうして見ると、オレどうやらaikoのシングル曲よりもアルバム曲の方が好きだわ。あんまり盛り上がらん。
そしてディスク4。カップリングを全部収録してくれるならこのベストアルバムも価値が出てくるところなんですが、そこまでの余裕はないみたいで本人厳選。
ド名曲"Do you think about me?"と"I'm feeling blue"の2つは妥当すぎますが、あとはなんかしっくり来ない。
僕の好きなaikoカップリングsを貼りますので是非聴いてみてください。そのうち消されるかもしれないので、お早めに。

ai no sekai from ttw2 on Vimeo.


ponytail from ttw2 on Vimeo.


more and more from ttw2 on Vimeo.




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ちなみに今作の目玉はこの初回限定盤についてくるスタジオライブDVDです。今時DVDかよっていう萎えはありますが、aikoのこの手の企画というかこういうアレンジはわりと外さないイメージがあるので、普通に楽しみです。
特に僕の好きな曲"冷凍便"があるので、要チェックお願いします。

reitobin from ttw2 on Vimeo.