サウンドトラックからP5Sを褒め称えよう!!!の巻 pt.2

前回の続きを書いていきましょう。
ネタバレもあると思うので要注意。




14. Camping Trip (A. Kitajoh)
www.youtube.com
キャンピングカーに乗って諸々やってる時の曲です。地味ですが外してないし、結構いい曲。脚光を浴びるようなタイミングの曲じゃないのにしっかりと作り込まれているあたり丁寧な仕事ぶりを感じる。
個人的には料理をやってる時の音楽っていうイメージかな。
善吉のセリフ「お前らホントにカレー好きだよな (呆れ)」が良かった。



15. Sophia's SHOP (A. Kitajoh)
www.youtube.com
みんな大好きソフィアによる通販をやる時のBGMです。
ペルソナのショップ曲って何気に名曲が多く、 "ポロ二アンモール" (P3)とか"How much?" (P4)とか"Layer Cake" (P5)とか、いずれも店内のムードを反映した粋なトラックが揃っています。"サトミタダシ薬局店のうた" (P1)とか"時価ネットたなか" (P3)とかもある意味そうか。
www.youtube.com
P5Sのショップ曲はアッパーなんですけど、ソフィアの甲斐甲斐しさと無邪気さが感じられるハートウォーミングな逸品。売り切れ&在庫切れっていう要素が存在する今作においてこまめにショップを覗くことは大事になってくるので、すごくよくこの曲を聴くことになります。あれ買おうかなこれ買おうかなってやってる間中もずっと流れてますけど、心地よいんですよね。
みんなで主人公のスマホを前にして何買うか話し合ってる姿を想像するのもオツなものです。
また店員を務めるソフィアも可愛すぎてね、「めんそーれ」とか「おおきに」とか「もっけだ」とか「ご利用サンクス」とか、いちいち萌えさせてくれる。
最高の買い物体験でございました。



16. 虚飾の魔王城 (A. Hira)
www.youtube.com
いかにもな曲。比良さんはダンジョンBGM担当なんですかね。雰囲気作りが秀逸です。
仙台ジェイルは今作屈指のギャグパートになっていて、JRPGパロディ全開で最高でした。
龍が如く7が純粋に憧れの目でドラクエメソッドを展開したのに対して、ペルソナ5スクランブルは逆にちょっと皮肉なRPGあるあるを展開するという、ここら辺の感じは対照的で面白かった。「太陽と雨を捧げよ」とか「四天王の中で最弱」とか「透明な床」とか、ちょっとベタすぎますけど、愛もあるナイスなパロディ。
敵対した女性ボスキャラを倒した後に「さよなら、私の愛した男...」とか言ってくるのに対してナビが「なんか謎設定加わってるし!」ってツッコむところとか、相手の戦闘前の煽り名乗り口上に対し「伝説の勇者が相手だ!」とノリノリで名乗るジョーカーに対してスカルが「お前けっこう役に入り込むタイプなのな...」ってツッコむところとか、普通に笑わせてもらいました。サンキュー。



17. Axe to Grind (A. Kitajoh)
www.youtube.com
キタァァァーーー!!! 戦闘曲パート2!!!
これが実に最高なジャズスウィングになってるんですよ。
自由な混沌の中に存在する確かな調和と、美しく咲き誇る美学。やはり怪盗にはジャズが似合う!!! 間違いない!!!
人情味溢れる温かくて優しいポップスから、こんなキレキレのジャズまで作れてしまう喜多條さんは怪物やで。どうなってんのホントに。すごすぎる。



18. Crossover (H. Akaba)
www.youtube.com
わりと印象が薄い。プレイ中あんまり気にならなかったから、後から聞き返してコレなんだっけってなった。
札幌のテーマらしいけど、めっちゃええやん。めちゃくちゃカッコ良すぎるジャズフュージョン
果たして本当に札幌はこんな粋な街なのかは知りませんが、とりあえず曲としてはパーフェクト。素晴らしすぎる。
作曲者は赤羽大夢さんという方で、またもやとんでもない成果を出してくれてる。ありがたい。ホントありがたい。



19. 暴食のワルツ (A. Hira)
www.youtube.com
これは明らかにチャイコフスキーくるみ割り人形を元に作られてますね。
このジェイルのメインキャストは春ちゃん先輩なので、バレエやってた流れでこんな感じのBGMになったんかな多分。
札幌ジェイルの一番の見せ場は何と言ってもジョーカーが「ヒーホー!!!」って叫ぶシーン。あそこでリーダーに続いてくれる怪盗団メンバーほんと好き。未見の方はぜひここまでたどり着いて自分の目で確認してほしいです。



20. Camping Night (A. Kitajoh)
www.youtube.com
丁寧なメロディラインが甘くて優しくて、もうたまらんよね。こんなBGM流しながら夜空に浮かぶ星を眺めて口説いたりすれば、そりゃ10股とか余裕だし、ソフィアと一ノ瀬と茜ちゃんを加えての13股も楽勝すぎる。
どこか夏らしさも感じさせるような、美しいインスト。最高すぎるわ。



21. To the south (A. Hira)
www.youtube.com
沖縄のBGMですね、まぁ何というかそれっぽいというか。
やっぱり南の島のBGMといったらサモアの島の歌が鉄板ですから、あそこから派生していくんだろう。サンキュー、ポリネシア民謡。
ただ中盤にはダイナミックなバンドプレイもあったりして、遊び心もある。



22. Beach Time! (A. Hira)
www.youtube.com
なんか元気いっぱいで、アトラスらしさは皆無。
BGMの質感としては、任天堂っぽいというか、マリオっぽい感じ。ありそう。



23. Have a Break in the south (A. Hira)
www.youtube.com
先のTo the southのBPM違い。こちらの方がより沖縄感が出てる気がします。
主人公たちはみんなハワイの海を経験済みで、果たして沖縄の海をどう思ったんだろうか。
まぁ、イイものはいいって感じだろうね。



24. 夏夜の襲撃 (A. Hira)
www.youtube.com
のんびりしてたのも束の間、一気に物語が加速し出すこのタイミング。
海で緩んでいたプレイヤーたちをいきなり脅しにかかる、実に完璧な演出。そして緊張感を助長する迫真のBGMがこちら。
素晴らしいシナリオ。この緩急は見事でした。素晴らしい。
最初、島民が主人公一行にまぁまぁ排他的な態度をとってるのを見て、ああこれは橋野桂特有の土俗展開なんじゃないかって思ったわけよ。そしたら結局はただの改心でしたっていうオチなんですが。
ライドウ2 (正しくはデビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王)とか、あるいはわかりやすいところだと金田一耕助とか、あそこらへんのイメージを出してくるんだと思った。その土地のギッチギチの風習や風俗、密で入り組んだ人間関係とか、ああいう話を展開してくるのかと思ったりもしたんだけど、それじゃあプレイ時間がまたもや膨大に増えちまうので、無くて良かった。そこまでやったらトゥーマッチだったから、これでいい。



25. Singularity (H. Akaba)
www.youtube.com
沖縄ジェイルは物語の核心に迫ろうとする時期で、物語もソフィアもどんどん前へ駆け出してしまうんですけど。
その焦燥感や切実な思いが乗せられたこのトラックはこれまた見事としか言いようがない。単にいちBGMとして優れている上に、背景や感情の乗りが完璧なんですよ。お互いに描き合っている。思いがBGMを高め、BGMが思いを高める。すごい創作。
タイトルを和訳すると特異点特異点って聞くとたっちゃん達のP2を思い出しますね。罰、大好きです。たっちゃんは警察になれたんだろうか。幸せになってほしいです。



26. Keeper of Lust -Scramble- (arranged by G. Masuoka)
www.youtube.com
んーこれは特筆すべきことは何もないね。まぁそうだよねって感じ。はい。



27. 休息の宿 (A. Hira)
www.youtube.com
いかにも旅館ムードいっぱいのBGM。
P3は修学旅行で京都の旅館へ行くし、P4は雪子が天城屋旅館の娘ですからね、P5も旅館要素があってしかるべきだった。
ときメモとかサクラ大戦から風呂覗きが消えたりするこのご時世ではありますが、今回も男湯女湯切り替わりネタは健在です。
ポリコレ的なことを言われても「見てはいない」と答えれば大丈夫だ。



28. 贋作 Phantom (A. Hira)
www.youtube.com
京都ジェイルの曲です。普通やね。
でもここら辺のシナリオは激アツだった。真の依頼を受けた冴さんが善吉を救出、幸運にも一人脱出できた双葉と善吉が合流、二人して捕らわれの怪盗団を救いに行くという、この流れは最高に最高潮。
一瞬で終わっちゃうけどステルスアクションも出てくるし、ホント最後までワクワクさせてくれる。
単なる無双ゲームで終わっちゃいない。アイディアがてんこ盛り。その上で無双要素もあったし、タワーディフェンスとかもあった。
完璧なんですよ。もうひたすら褒めてばっかですけど、とにかく完璧なんです。



29. Last Surprise -Scramble- (arranged by MASA)
www.youtube.com
はっきり言いましょう。駄作。この曲だけ心底イマイチでした。周りから浮いちゃってるぐらい、クオリティが低すぎる。
ジャズをロックにリミックスするのは無理だしアホだ。しょうもない。安っぽさ全開。
ロックリミックスっていうのはカレー味みたいなもんよ。そりゃ合う場合もある。だけど何でもかんでもカレー味にしてたら単調だし大味だし淡白でしょ。ちゃんと考えないと。
この曲をリミックスするなら、ヒップホップver.しかないと思ってる。まぁP5の曲にLotus兄貴を持ってくるのは禁じ手だと言うのなら、それこそLyn姉貴にラップしてもらおうじゃないか。サビはそのまま残して、AメロBメロをラップにする。トラックもちょっとドラムパターンを変えて重めのビートに仕上げる。スクラッチは極力少なめに。サビ終わりのWoo〜♪の2個目と3個目の間にサンプリングで「Daredevil」のフレーズを挿し込んだりとかすると出来上がってくるかなと。
ハウスver.もいいかもね。あとはテクノRemixとか。
他は完璧だけに、これだけ強烈に残念でした。ホント残念。




という感じで、今日はここまで。
まさかのボヤキフィニッシュとなっちゃいました。
愚痴ですけど、建設的なボヤキなはず。そう信じてます。
明日残りの曲をやりますので、よろしくお願いします。