2022年に良いと思った曲 9つ

毎年やってるヤツ。
今年は過去最悪に新譜が不作でね... なんとか曲をかき集めた結果、たったの9曲。
ヒップホップなんてゼロだし、あーもうクソですよ。なんすか現代の音楽は。
もうどんどん先細っていく。
この先は自分の好きなアーティストの新譜をチェックするだけのミュージックライフになるんだろうな。
他に時間使えよってことね。やることいっぱいあるし。
オーケー。ライフスタイル変えてけよ我々30代。






#9 ミツカンのCMで流れてる曲
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このCM中に流れてる曲名は"Serendipity"って言うんですかね。
ラランドちょっと好き。ふとした時に育ちや教養が滲み出て、ホッとする。
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#8 "Runaway Baby" by 近江高校ブラバン
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Bruno Marsの曲です。ちなみに2010年リリースのアルバムから。
高校野球ブラバンのBruno Marsで言うと"Marry You"が定番で、みんな脳死で何も考えずに選曲してて馬鹿じゃねぇのと思ってたんですけど。
この"Runaway Baby"はもっとアッパーだしアグレッシブなんで野球に合う。この動画では野球が映ってないんでアレですが。
来年は久しぶりにソロ作出してねBrunoよ。お願いします。
ちなみにこの曲のライブパフォーマンスは至高。ジェームズ・ブラウン足捌きに酔いしれてください。
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#7 "ザ・ヒットパレード (Remix)" by 津田篤宏 & ランジャタイ
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この曲はすぎやまこういち先生による超人気番組のテーマソングですよね。未だにレベルの低いブラバン高校野球の応援で弾いてる曲でもあります。
それを2022年に甦らせたランジャタイ。正直僕はランジャタイは好きじゃないんですが、このネタの心は好き。国崎さんは多分音楽好きなんだろうなと感じられた。間の取り方とかリズム感が、音楽好きな人が作る構成だった。
そして津田。まぁ相変わらずですが、愛らしい存在です。ユースケ含め、ダイアンはゆるキャラ的存在。癒し系。
ちなみに今年のKOCはコットン一択。しくじり先生の時からずっと好き。来年は一発大ブレイクしてほしいね。





#6 "Wait A Minute Baby" by Snoop Dogg, Raphael Saadiq, October London & J-Black
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やっとまともな曲がランクイン。
Snoop Doggが因縁深いかつての古巣Death Rowを買収してるんですが、そこから歌モノのコンピを発売。これのムードが最高でね。
この曲は若干単調ですが、最高。中盤の鍵盤が美しすぎて心が洗われます。
Snoopはラッパーですが歌心もあるし、昔のソウルミュージックで育ってきた世代だからね、いいものが肌でわかるんだろう。
きっと本気を出せばPuff Daddy的なことも出来なくもないんじゃないか。





#5 "Journey of Life" by JUVENILE featuring 百足 & Zinee
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JUVENILEっていうとニューオーリンズのベテランラッパーを普通に思い浮かべると思うんですが、彼ではなくて正直よく知らない人です。
もう今更オートチューンはいいんじゃないのとか思うけど、まぁそれすら些末に思えるぐらいにはいいメロディとトラック。
何きっかけでこれを知ったかって言うと、この下の動画のオープニングですね。
OPは感動的で最高ですが、本編はまぁ別に見なくてもいいです。時間は有限ですから。
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あっちゃんも慎吾も大好きだけど、ここから大変だよね。応援してる。





#4 「最近怒りを感じた事はなんですか?」by Analogfish


穏やかなアコースティックバラード。1番の歌詞は齊藤京子が、2番の歌詞はヒコロヒーが担当なんですが、意外と1番の歌詞は出来がいい一方で、2番の歌詞はとっ散らかっててイマイチでした。意外とこんなところに歌手としての能力が出てるかもしれない。
テレビをほぼ全く見なくなった僕が珍しく欠かさず毎週見ている番組が2つあって、『あちこちオードリー』と『キョコロヒー』。
キョコロヒーはどういう番組かというと、ヒコロヒーと齊藤京子がわちゃわちゃ近況報告してるのを天才演出・舟橋政宏さんが天才的にほんわかニコニコ番組に仕立て上げるという謎番組。
やさぐれて影を負った芸風のヒコロヒーが世間受けも可能なマイルドな振る舞いに少しずつシフトできたのは確実にこの番組の経験あってこそよ。
前にノブコブ吉村崇が、芸人が番組MCの座を掴むために必須な流れとして「アイドルグループ番組のMCを経験する」みたいなことを言っていた。これは見逃せない意見で、有吉弘行(『有吉AKB共和国』)バナナマン(『乃木坂工事中』)バカリズム(『アイドリング!!!』)ハライチ(『欅って、書けない?』)オードリー(『日向坂で会いましょう』)あたりが代表的なところだが、それ以外にも例えば川島明は『リトルトーキョーライブ』という番組でHey! Say! JUMPジャニーズWESTを相手にMCをしているし、博多大吉先生は『トーキョーライブ24時〜ニチヨルまったり生放送中〜』という番組で小山慶一郎松岡昌宏相葉雅紀堂本剛安田章大を相手にMCをしている。それで言ったら吉村だって『嵐にしやがれ』で素晴らしいMCワークをやってたんだけどね。
ヒコロヒーも『キョコロヒー』収録を重ねるごとに「えらいもんで、子どもと喋るのウマなってる。天才テレビくんの仕事見えてる。キョコロヒーからEテレへ」とか言ってたよね。
いやぁゴッドタンで見てた時は「この人面白いしかっこいいけど、こんな女芸人さんどうやって業界やっていくんだろう」って思ってたけど、変われるもんなんだね。升野さんと同じ変化だと思う。
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今この文章を書くにあたって久しぶりに昔のキョコロヒーを見返してますが、やっぱり昔は二人とも芋っぽかったよね。今は二人ともめちゃくちゃ綺麗になったし少なからず自信もついてすごい堂々としてる。
東京カレンダーとかヒアルロン酸とか郵便局のCMとか幅広く大活躍中のヒコロヒー。グループでついにシングルのセンターの座を掴み取った齊藤京子
末長く頑張ってね。
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#3 "A Nightingale Sang In Berkeley Square" by Michael Buble
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まぁ定番のジャズスウィングをお馴染みのマイケル・ブーブレが歌ってくれる。目新しいところなどゼロだし、想像の範囲内ではあるんですが、文句などあるはずもないし、完璧よ。いいんだよこれで。これでいい。
もはやこれだけでいいのかもしれない。
もうこの世の全ての曲をマイケル・ブーブレに歌ってもらえばいい。全部こんな感じでいい。
最高に心地良いし、幸せだ。素直にサンキューと言える。ありがとう。





#2 "Everybody Watching" by Snoop Dogg, Raphael Saadiq & Miguel
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さっきと同じレーベルコンピからもう一曲。こちらもドリーミングなスイートソウル。終盤少しマンネリだけど、極上の空間。
Miguelは僕の好きなシンガーの一人。確固たる美意識とファンク魂を兼ね備えたスペシャルなタレント。最近新譜出してないから待ち遠しいんだけど、なんか可能性なさそうで辛い。





#1 "Out Of Time" by The Weeknd
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はい、1位は文句なしにこれ。これしかない。
コンスタントに大きめのヒットを連発したことでいよいよビッグな存在へと成長できたThe Weeknd、昨年にはスーパーボウルのハーフタイムショーを任さたりと、シーンを代表するアーティストになれたんじゃないの。
年始に出た最新作はだいぶダンスフロア寄りのトラックが並ぶ中、儚くセンシティブで美しいシンセの調べの上で微妙に女々しい口説きリリックを繰り広げる名曲。とにかく美しいのよ。
しかし、そのエッセンスはまさかまさかのメイドインジャパン
クレジットを見てビックリする。コンポーザーの名前一覧の中にTomoko Aran、Tetsuro Odaの名前が並んでいる。
ん?アラン・トモコ?そういうハーフっぽい日系の人なんかなと思うよね。そうではなくて、亜蘭知子さん。ビーイング系の人。
ん?てつろう・おだ?えええっっっ?それって、我らが織田哲郎御大やないかい!!!!!!!!!!
サンプリング元があるわけよ。亜蘭知子の"Midnight Pretenders"。作詞:亜蘭知子、作曲:織田哲郎
いわゆるモロ使いと呼ばれるやつです。
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イントロの切り上げ方とか、コーラスワークの丁寧さとかは職人芸だし、オケから主メロの指先の先まで織田さんのメロウネスが細部まで宿っていて心地良いね。
ちょっとサビのリズム感がカッコ悪いけど、これは歌詞に問題があるんだろうと思う。あと終盤のエレピのソロは蛇足な気もしなくもない。まぁ些細なもんで。
2022年でも最前線で輝けるスーパーな曲。やっぱ織田さんやべぇよ。何なんだよこの人。怪物じゃん。鬼じゃん。なんでこんなにすごいの。すごすぎでしょ。日本の音楽史の一番の天才じゃん。3位筒美京平、2位小林武史、1位織田哲郎じゃん。
長生きしてね織田さん。
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どう思ってるんだろうなサンプリング文化について。上の動画のご本人コメントを見る限り、ちょっと歯切れは良くない気もしたけど、それは勘繰りすぎかな。どうだろう。
こんな名曲が1983年に出ていたなんて。こんな名曲が世間にほとんど知られることなく今日まで眠っていたなんて。
この曲をOneohtrix Point Neverというアメリカのプロデューサーが採用したらしい。はえ〜。
だったらこの曲のPVにこんなしょうもない糞女を使わずに、日本人美女を使ってくれよ。佐々木希とか比嘉愛未とかって思ったけど、ちょっと可愛い系だとこの曲の趣に合わないのか。いや行けるだろ。ダメなら二階堂ふみとかでいいから、日本人使ってくれよなぁウィーケンド君まったく。
サンプリングはただの再利用じゃダメで、やっぱり愛とリスペクトを胸に抱いてほしいのよ。根っからそのサンプリング元が好きで、その魂を現代に受け継がせてもらいますと、僕も私もあなたのような歌手になりたくて、あなたと同じ気持ち心境になりたくて、近づきたくて、っていう気概が欲しいよね。
もしそういうのがあったら、こんな糞女をPVに出すような雑なことはしなかったはずなんよ。日本人女性をPVに使うはず。こういうところにバレてしまうんよ。
わかるんだよこっちからしたらね。誠実さって、何気ないところに現れるものだから。
結局、ビジネスなだけなんでしょ。学ぼうとする気持ちはないわけだ。敬う気持ちも。感謝の気持ちも。
いつか必ず痛い目に遭うからな、ビクビクしながら生きてろよアホが。



しかし愕然とするよね。今年一番良かった曲が、1983年の日本の曲の焼き直しなんだから。
終わってるわ音楽界。現状、希望など何ひとつありません。
来年こそ、いい年でありますように。