麻婆豆腐

昨日、院内感染対策セミナーみたいなものを受けてきまして。
それで久しぶりにアベイラビリティという言葉を聞いたんですよ。
そこから連想してそういや昔TBAってto be availableの略だと勘違いしていた時期あったよなぁなんて思い出しまして。正しくはto be announcedだったはず。
で、TBAっていうとThe Black AlbumをJiggaがTBAって略してたよなぁと思って。
あっ。
とかいうベタなリアクションを文字で書きましたけど。昨日セミナー中にちょっと思いついたんですよ。
今からそれを書きますね。



2003年。Jay-ZはDef JamのCEOになると同時に引退を発表。ちょっと同時だったかは覚えてませんが、とりあえず引退を発表。
CEOとしてヒップホップ面ではさしたる成功もなく、むしろRihannaやNe-YoといったR&B方面で成果をあげていったというのは興味深い展開なんですけど、まぁそれはまた別の機会に話すとして。
最後のアルバムとしてリリースしたのが『The Black Album』。
盤石の鉄壁のアルバム。大ラス感とかクライマックス感はそこそこに、むしろ現役感が目立っているぐらいで、まさに余力を残しての引退っていう具合の。製作陣は豪華なのに対し、ゲストはゼロっていう。まぁでも引退なので主役はひとりっていうところか。
ライブ&ドキュメンタリー『Fade To Black』も素晴らしかったですよね。
まさに素晴らしい引退セレモニー。
しかしながら、史実はご存知の通りむちゃくちゃでして。
翌年以降も当たり前のように客演仕事連発、さらにはR. Kellyとのコラボアルバム、Linkin Parkとのコラボアルバムも出るし、しまいには(名義こそMemphis Bleek featuring Jay-Zだが)"Dear Summer"というソロ曲まで発表される始末。引退って何だっけ状態が続き。
結局は2006年、満を持して?の復活。スベりこそしたが『Kingdom Come』でカムバックを果たしましたとさ。


で、The Black Albumの話なんですけど。
略してTBA。そんでto be announced。
もしかしたら、最初から復活するつもりでTBAになるような頭文字のアルバムタイトルをつけたのではないかっていう。
また復活するときはお知らせします的な意味合いでTBAにしようっていう。
あるいは逆に本当の引退はまだ先で未定なのでまた追ってお知らせがあると思います的な感じでTBAみたいな。
そうだとしたらやっぱりJay-Z、先を見据えてるなと。侮れんなと。


前も書いたことがあると思うけど、The Black Albumは一種のコンセプトアルバムっていう側面もあるんだよね。
引退というものを一回やってみたい。みんなから愛されている状態で引退っていうのを経験したいっていう欲望を叶える、そんな1枚。
本当の本当に引退する時には衰えているかもしれないし、愛されてないかもしれないからね。今のうちにやっておこうという。生前葬的な。


たぶんBeatlesWhite Albumを意識してのBlack Albumだよね。間違いなく。
KanyeもFourFiveSecondsでPaulと共演したわけですが、やっぱりビートルズというのはアーティストみなにとって意識する存在なんだなぁとあらためて思いますよ。
時間があれば音楽好きとしてビートルズも押さえとかないとなと思ってるんですが、なかなか暇がなくてね。
いや、暇は暇なんですけど、順位的にかなり下になるんだろうな。
またしっかり音楽を詰めて聞きたいと思います。
そんな2016年にしよう。



最高や。