2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年曲 Top 25

最後の最後に、iTunesのカウンター調べによる、オレコン2009年曲再生ランキングを発表して年を締めたい思います。 「iTunesのカウンター調べ」なので、シングルに限らずアルバム曲も入ったりします。あと、「iTunesのカウンター調べ」なので、2009年より前に…

No.1 『Deeper Than Rap』Rick Ross

Rick Rossの『Deeper Than Rap』を今年度の1位にしました。 粗を探せば、少しはある。 まずジャケがダメ。Rossはわりとそういうところをちゃんとやってきた人なんで、今回の手抜きはビックリだし残念。 "Maybach Music II"がイマイチだった。前回のが大好き…

No.2 『Relapse』Eminem

いろいろあったけど、結果的に『Relapse』は良かったと思う。(5月20日の記事もどうぞ) トレンドに逃げることなく、自分自身に課せられた縛りを守り通しながら、このクオリティですからね。立派だ。 "My Mom"とか最高だよね。バカなフックに、キャッチーすぎ…

No.3 『The Last Kiss』Jadakiss

倉木麻衣"Break The Tone"の歌詞中にも名前が出てくるJadakiss。いよいよ日本でも認められる存在になったということ? それはわからんが、とにもかくにもKissが帰ってきたのだ。 5年ぶりというブランクがもたらしたものは、恵まれた環境と、わりと自由が与…

No.4 『Til The Casket Drops』Clipse

基本的に大好きなアーティストなんで、必然的に評価も高くなるんですが、それを差し置いても良好な出来でしょう。 リリースペースが上がらないのが残念すぎるんだが、待った甲斐がありましたね。 ファーストの華に、セカンドのラップの存在感を合わせたよう…

No.5 『Ghostdini: The Wizard Of Poetry In Emerald City』Ghostface Killah

「Ghostface KillahがR&B色の濃いアルバムをやる」という情報を聞いたのは昨年だっただろうか。 しかし、ヒップホップファン誰もが思ったことだろう。なんて意味のないニュースなんだ、と。 今更そんなこと言われたって驚くことなど何もない。GFKは生粋のソ…

No.6 『Before I Self Destruct』50 Cent

男気というか、愚直なまでの一途さというか。 ようやくリリースされた『Before I Self Destruct』は、ひたすら50 Centのラップがド真ん中に据えられた、50らしいヒップホップ愛に溢れた一枚になっている。 前作に不当なまでの低い評価が下されたこともあって…

No.7 『The G-Files』Warren G

前作の『In The Mid-Night Hour』がけっこう音数を絞ったファンキーな作品で、悪くはないものの評価されなかったWarren。今作はどう来るのか、その反動が出るのか思いきや。 なんだかまたも別の側面を出してきました。割かしダイナミックでグルーヴィなプロ…

No.8 『Pray IV Reign』Jim Jones

Jim Jonesの目標はPuff Daddyである。これは間違いない。 "We Fly High (Remix)"で見せた種々のオマージュはもちろん、"Emotionless"での歌詞引用、そして"Pop Champagne"でも引用がありますが、今回は"Big Poppa"におけるPuffの語りから、ですよ。よっぽど…

No.9 『Cocky & Confident』Juvenile

Juveのアルバムですね。3年ぶりか。好きなラッパーの一人なので嬉しいです。 Katrinaの件、そして娘さんを失うという悲しみ……お悔やみ申し上げます。頑張れJuve。負けるな。さて、アルバムの内容の方なんですが、けっこう攻めてます。わりとトレンドを意識…

No.10 『The Ecstatic』Mos Def

(淡々と進んでますが、ここからTop 10です)前々作の時のガラッと作風チェンジ、前作のまさかのジャケット事件のようなトピックが全くない。穏やかに静寂の中でひっそりとリリースされたMos Defの4th。 あっという間の16曲。ほとんど前に出してないスムースな…

No.11 『Loso's Way』Fabolous

案外Fabolousも結構長いキャリアになってるよな。2001年のデビューから8年目、通算5枚目のアルバムになるわけです。 1stはへなちょこ脱力系をアピールするも実力的に物足りず、2ndはゲストを増やして注目度を向上させるも力不足は変わらず、3rdではラップが…

No.12 『Street Hop』Royce Da 5'9"

Slaughterhouseのプロジェクトが好評で、今まで以上に注目を集める形になったRoyceの4th。 前作が実に中途半端な出来で、微妙にマスを意識したような作風に失望を覚えたものだが、今回はどうなのか。 曲、多くね?ジャケ、キモくね? なんか捨て曲が半分くら…

No.13 『Padded Room』Joe Budden

Joe Buddenのオフィシャルなアルバムは6年ぶり二枚目ですか。かなり久しぶりですが、その間には『Mood Muzik』シリーズのmixtapeを出していて、それが軒並み好評価を獲得。ストリートプロップスを確かにした中での本作のリリース。 前作はDef Jamという縛り…

No.14 『If Tomorrow Comes...』Maino

Mainoのアルバム、凄く楽しみにしてたんです。昨年の"Hi Hater"で彼のことを知って以来、ずっと気になる存在でした。1973年生まれということで今年で36歳だというのに、こうしてスマッシュヒットを得てmixtapeラッパーからメジャーへ昇格できた苦労人が、ど…

No.15 『Malice N Wonderland』Snoop Dogg

ホントSnoopは暇人のようにアルバムを出しまくってくれますな。No Limitに所属してた経験から来るのか、粗野濫造気味に連発される新作たち……ファンには嬉しいペースです。 キャリア中盤期の古巣Priorityの何か重役に就任したんだっけ。よって今作は久しぶり…

No.16 『Attention Deficit』Wale

Waleと言えば、基本的には昨年のThe Rootsのオシャレ名曲"Rising Up"でのフレッシュなパフォーマンスから始まった人、という認識ですかね。実際は『100 Miles And Runnin'』あたりのミックステープで名前を浸透させてましたが、まぁ知らんわな。 "D.A.N.C.E.…

No.17 『Ruthless』Ace Hood

昨年の佳作『Gutta』から半年で新作か。頑張らんとね。 ハードでありながら爽快な勢いのあった前作から変えてきて、なんかシンガー系増量だね。Floridaバランスを意識して調節したのか。 結果としては、存在感が希薄になっちゃったかな。彼の持ち味である速…

No.18 『The Blueprint 3』Jay-Z

僕個人としては、Blueprintシリーズは時代を更新するような内容でなければいけないと思っている。 『The Blueprint』の素晴らしさは、その先鋭性に起因している。あの時シーンにサンプリングループの可能性を再提示し、ヒップホップトラックの流れを変えたと…

No.19 『R.O.O.T.S.』Flo Rida

元来、そういう人ではないと思っていた僕の勘違いだった、ということなのか。 Flo Ridaのファースト『Mail On Sunday』をあらためて聴いてみると、"Low"や"In The Ayer"といったパーティー系、"Hangover"や"Freaky Deaky"といったFlorida涼しげ系もありつつ…

No.20 『Crime Pays』Cam'ron

Cam'ronが優れたラッパーであることに今さら疑う余地などない。 Jadakissとのバンガー"Let's Talk About"はNYを興奮させたし、Clipseとの"Popular Demand (Popeyes)"は手堅いし、Gucci Mane"Stupid Wild"でも普通にカッコよかったからな。 ただ、この人もや…

No.21 『To Hood 2 Be Hollywood』B.G.

B.G.のアルバムです。 Hornetsは微妙だけどSaintsは驚異的だし、JuveもWeezyもBirdmanも新作を炸裂させたりと、今年もNew Orleansは熱いね。 先にぶっちゃけるとB.G.のアルバムはほとんど聴いたことがない素人です。ごめんなさい。 唯一、『Chopper City In …

No.22 『The Seventh Seal』Rakim

あのRakimが10年ぶりにアルバムを新作を出しました。 すごいことだ。感覚としては、引退してる伝説のストライカー、Marco Van Bastenがまたフィールドに帰ってきたみたいなもんかな。 もちろんRakimはファンバステンみたいに引退などしていない。 1999年の『…

No.23 『Only Built 4 Quban Linx 2』Raekwon

一言で言えば、引き込まれなかった。なんか魅力がない。Wu-Tang世代ではない僕でも『Only Built 4 Quban Linx』(以下OB4QL)は凄まじいと思うし、今聴いても通用するディープな内容の名盤だったと思います。それの続編なわけです。続編なんですけど。 トラッ…

No.24 『The State Vs. Radric Davis』Gucci Mane

さて、2009年のダークホースとして期待されていたGucci Maneのアルバムである。 2005年のインディー盤『Trap House』から始まったキャリアですよね。最初期のtrap曲かもしれない"Icey"という曲が小ヒット、しかし共演したYoung Jeezyとのビーフ、メジャーの…

No.25 『Back On My B.S.』Busta Rhymes

なんか揉めて延び延びになってたんだよな。やたら延びてやっと出たんですが、どうでしょう。 懐が深いのは構わんが、とりとめがないかな。前作よりも散漫だ。 じゃあ一曲一曲はいいのか?って、そんなこともない。普通の曲ばっかり。"Touch It"や"New York S…

No.26 『Jealous Ones Still Envy 2』Fat Joe

やたらコンスタントなリリースですね。一体誰が彼に期待してるのか知りませんが、まぁペースを乱してないことは立派です。 しかし、中身は今シーズンのワーストものでした。 別に僕もJoeyにすごい期待してたわけではないし、ハードルはかなり低くしてました…

初日

今年もやりましょう。 2009洋楽ヒップホップアルバムをランキングにしました。 果たしてこんなのを楽しみにしてる人が存在しているのかどうか不明だが、まあ暇なんで。 まずはランクインさせたアルバムたちを羅列しときます(現地発売日順)。計26枚です。 2/2…