2009-01-01から1年間の記事一覧
最後の最後に、iTunesのカウンター調べによる、オレコン2009年曲再生ランキングを発表して年を締めたい思います。 「iTunesのカウンター調べ」なので、シングルに限らずアルバム曲も入ったりします。あと、「iTunesのカウンター調べ」なので、2009年より前に…
Rick Rossの『Deeper Than Rap』を今年度の1位にしました。 粗を探せば、少しはある。 まずジャケがダメ。Rossはわりとそういうところをちゃんとやってきた人なんで、今回の手抜きはビックリだし残念。 "Maybach Music II"がイマイチだった。前回のが大好き…
いろいろあったけど、結果的に『Relapse』は良かったと思う。(5月20日の記事もどうぞ) トレンドに逃げることなく、自分自身に課せられた縛りを守り通しながら、このクオリティですからね。立派だ。 "My Mom"とか最高だよね。バカなフックに、キャッチーすぎ…
倉木麻衣"Break The Tone"の歌詞中にも名前が出てくるJadakiss。いよいよ日本でも認められる存在になったということ? それはわからんが、とにもかくにもKissが帰ってきたのだ。 5年ぶりというブランクがもたらしたものは、恵まれた環境と、わりと自由が与…
基本的に大好きなアーティストなんで、必然的に評価も高くなるんですが、それを差し置いても良好な出来でしょう。 リリースペースが上がらないのが残念すぎるんだが、待った甲斐がありましたね。 ファーストの華に、セカンドのラップの存在感を合わせたよう…
「Ghostface KillahがR&B色の濃いアルバムをやる」という情報を聞いたのは昨年だっただろうか。 しかし、ヒップホップファン誰もが思ったことだろう。なんて意味のないニュースなんだ、と。 今更そんなこと言われたって驚くことなど何もない。GFKは生粋のソ…
男気というか、愚直なまでの一途さというか。 ようやくリリースされた『Before I Self Destruct』は、ひたすら50 Centのラップがド真ん中に据えられた、50らしいヒップホップ愛に溢れた一枚になっている。 前作に不当なまでの低い評価が下されたこともあって…
前作の『In The Mid-Night Hour』がけっこう音数を絞ったファンキーな作品で、悪くはないものの評価されなかったWarren。今作はどう来るのか、その反動が出るのか思いきや。 なんだかまたも別の側面を出してきました。割かしダイナミックでグルーヴィなプロ…
Jim Jonesの目標はPuff Daddyである。これは間違いない。 "We Fly High (Remix)"で見せた種々のオマージュはもちろん、"Emotionless"での歌詞引用、そして"Pop Champagne"でも引用がありますが、今回は"Big Poppa"におけるPuffの語りから、ですよ。よっぽど…
Juveのアルバムですね。3年ぶりか。好きなラッパーの一人なので嬉しいです。 Katrinaの件、そして娘さんを失うという悲しみ……お悔やみ申し上げます。頑張れJuve。負けるな。さて、アルバムの内容の方なんですが、けっこう攻めてます。わりとトレンドを意識…
(淡々と進んでますが、ここからTop 10です)前々作の時のガラッと作風チェンジ、前作のまさかのジャケット事件のようなトピックが全くない。穏やかに静寂の中でひっそりとリリースされたMos Defの4th。 あっという間の16曲。ほとんど前に出してないスムースな…
案外Fabolousも結構長いキャリアになってるよな。2001年のデビューから8年目、通算5枚目のアルバムになるわけです。 1stはへなちょこ脱力系をアピールするも実力的に物足りず、2ndはゲストを増やして注目度を向上させるも力不足は変わらず、3rdではラップが…
Slaughterhouseのプロジェクトが好評で、今まで以上に注目を集める形になったRoyceの4th。 前作が実に中途半端な出来で、微妙にマスを意識したような作風に失望を覚えたものだが、今回はどうなのか。 曲、多くね?ジャケ、キモくね? なんか捨て曲が半分くら…
Joe Buddenのオフィシャルなアルバムは6年ぶり二枚目ですか。かなり久しぶりですが、その間には『Mood Muzik』シリーズのmixtapeを出していて、それが軒並み好評価を獲得。ストリートプロップスを確かにした中での本作のリリース。 前作はDef Jamという縛り…
Mainoのアルバム、凄く楽しみにしてたんです。昨年の"Hi Hater"で彼のことを知って以来、ずっと気になる存在でした。1973年生まれということで今年で36歳だというのに、こうしてスマッシュヒットを得てmixtapeラッパーからメジャーへ昇格できた苦労人が、ど…
ホントSnoopは暇人のようにアルバムを出しまくってくれますな。No Limitに所属してた経験から来るのか、粗野濫造気味に連発される新作たち……ファンには嬉しいペースです。 キャリア中盤期の古巣Priorityの何か重役に就任したんだっけ。よって今作は久しぶり…
Waleと言えば、基本的には昨年のThe Rootsのオシャレ名曲"Rising Up"でのフレッシュなパフォーマンスから始まった人、という認識ですかね。実際は『100 Miles And Runnin'』あたりのミックステープで名前を浸透させてましたが、まぁ知らんわな。 "D.A.N.C.E.…
昨年の佳作『Gutta』から半年で新作か。頑張らんとね。 ハードでありながら爽快な勢いのあった前作から変えてきて、なんかシンガー系増量だね。Floridaバランスを意識して調節したのか。 結果としては、存在感が希薄になっちゃったかな。彼の持ち味である速…
僕個人としては、Blueprintシリーズは時代を更新するような内容でなければいけないと思っている。 『The Blueprint』の素晴らしさは、その先鋭性に起因している。あの時シーンにサンプリングループの可能性を再提示し、ヒップホップトラックの流れを変えたと…
元来、そういう人ではないと思っていた僕の勘違いだった、ということなのか。 Flo Ridaのファースト『Mail On Sunday』をあらためて聴いてみると、"Low"や"In The Ayer"といったパーティー系、"Hangover"や"Freaky Deaky"といったFlorida涼しげ系もありつつ…
Cam'ronが優れたラッパーであることに今さら疑う余地などない。 Jadakissとのバンガー"Let's Talk About"はNYを興奮させたし、Clipseとの"Popular Demand (Popeyes)"は手堅いし、Gucci Mane"Stupid Wild"でも普通にカッコよかったからな。 ただ、この人もや…
B.G.のアルバムです。 Hornetsは微妙だけどSaintsは驚異的だし、JuveもWeezyもBirdmanも新作を炸裂させたりと、今年もNew Orleansは熱いね。 先にぶっちゃけるとB.G.のアルバムはほとんど聴いたことがない素人です。ごめんなさい。 唯一、『Chopper City In …
あのRakimが10年ぶりにアルバムを新作を出しました。 すごいことだ。感覚としては、引退してる伝説のストライカー、Marco Van Bastenがまたフィールドに帰ってきたみたいなもんかな。 もちろんRakimはファンバステンみたいに引退などしていない。 1999年の『…
一言で言えば、引き込まれなかった。なんか魅力がない。Wu-Tang世代ではない僕でも『Only Built 4 Quban Linx』(以下OB4QL)は凄まじいと思うし、今聴いても通用するディープな内容の名盤だったと思います。それの続編なわけです。続編なんですけど。 トラッ…
さて、2009年のダークホースとして期待されていたGucci Maneのアルバムである。 2005年のインディー盤『Trap House』から始まったキャリアですよね。最初期のtrap曲かもしれない"Icey"という曲が小ヒット、しかし共演したYoung Jeezyとのビーフ、メジャーの…
なんか揉めて延び延びになってたんだよな。やたら延びてやっと出たんですが、どうでしょう。 懐が深いのは構わんが、とりとめがないかな。前作よりも散漫だ。 じゃあ一曲一曲はいいのか?って、そんなこともない。普通の曲ばっかり。"Touch It"や"New York S…
やたらコンスタントなリリースですね。一体誰が彼に期待してるのか知りませんが、まぁペースを乱してないことは立派です。 しかし、中身は今シーズンのワーストものでした。 別に僕もJoeyにすごい期待してたわけではないし、ハードルはかなり低くしてました…
今年もやりましょう。 2009洋楽ヒップホップアルバムをランキングにしました。 果たしてこんなのを楽しみにしてる人が存在しているのかどうか不明だが、まあ暇なんで。 まずはランクインさせたアルバムたちを羅列しときます(現地発売日順)。計26枚です。 2/2…
Fabolousの『Loso's Way』がようやく届きました。まあ相変わらず腹八分めな出来でしたが、巧いリリックがあったので紹介します。まずは"The Fabolous Life"ですね。「She fuck with niggas like Fabolous/Cause to tell the truth, baby life's fabolous」は…
川島慶三。彼を見てると僕はいつもフジテレビのアナウンサー、生野陽子を連想する。決して2割5分を超えない低打率に、勝負所でヘマの多い軽率な守備。俊足かもしれんが、ポップフライ中心の打撃に、暴走癖。バントや右打ちといったチームバッティングなど存…