2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
最後の最後に、iTunesのカウンター調べによる、オレコン2008年曲チャートを発表して年を締めたい思います。 「iTunesのカウンター調べ」なので、シングルに限らずアルバム曲も入ったりします。あと、「iTunesのカウンター調べ」なので、2008年より前に出た曲…
『Tha Carter 3』Lil Wayne Nasの9th Album 『Trilla』Rick Ross 『Universal Mind Control』Common 『Ego Trippin'』Snoop Dogg 『Brass Knuckles』Nelly 『Mail On Sunday』Flo Rida 『Gutta』Ace Hood 『The Recession』Young Jeezy 『Terminate On Sight…
やっぱり、どう考えても2008はWeezyの年でした(彼については8/30、8/31、9/1、9/2の文章もぜひどうぞ)。T.I.の方がシングルチャートで記録的な結果を出しましたが、音楽界にて最も輝いていたのはLil Wayneでしょ。これは全ジャンルを考えても、Weezyです。 …
『Stillmatic』以降、Nasのラップの軸となっていたのが、だ。"One Mic"に始まり、"Got Ur Self A..."、"Made You Look"、"Get Down"、"Thief's Theme"、"Bridging The Gap"、"Nazareth Savage"、"Disciple"等と続いたのは、の曲たち。起死回生の"Ether"によ…
2008年になって初めて聴いた新譜がこれでしたね。 その時感じたのは「なんかムダに盛り上げすぎじゃねぇか」とか「前作の特徴であったマイアミ涼しい系は殆んど無くなっちまったのかいな。これじゃあ全編ヘビーなまさにJeezyアルバムで、Rossのアイデンティ…
思い出すと、『Be』、『Finding Forever』とキャリアのハイライト的なアルバムが続いているCommon。HipHop界にてというジャンルを確立したとも言える見事な仕事っぷりでしたが、さて今作『Universal Mind Control』です。キモとなったのは、何と言っても今回…
相当長いキャリアの中、未だに最前線で奮闘し続けるSnoop。"Beautiful"に端を発する第二の春が継続中で、あーヤツは調子いいなぁと思います。 今作も絶好調っぷりが出ています。シングル"Sexual Eruption"がTop10に入ったりした良い流れのまま、会心作です。…
かつてのアホ売れはどこへやら、今作はまさに大ゴケでした。初動で9万枚しか売れず、Nellyはもう過去の人という印象を人々に強く抱かせてしまいました。 だからといって、作品自体がダメとは限りません。実際、公平な耳で判断すれば、意外に粒揃いなアルバム…
我が国日本では、なんかある種のキワモノ扱いされているFlo Rida。有り得ない邦題に、まさかすぎる、まさかまさかのコラボレーション... ただ、なかなか良いアルバムを作ってくれましたね。(ヒドいジャケ以外は)バランスがとれた、理想的な一枚です。まず言…
ここ最近、新しい才能があんまり出てこない米hiphopにおいて、久しぶりに新人ならではの勢い溢れるラップを見せてくれたのがAce Hoodである。後見人DJ Khaledの"Standing On The Mountain Top"でのパフォーマンスを聴いた時点で、ヤツのキレはヤバイと判って…
みんな大好きJeezy。わかりやすいからね。 ファーストは本当に衝撃的で、後のhiphopの歴史を変えたアルバムでした。あんなエグいビートを聴いたこと無かったし、あんな魂揺さぶられるラップを聴いたこと無かったし、あんなアドリブを聴いたこと無かったから…
ずいぶん時は流れ、もはや完全にone of themへと成り果てそうな最近の50 Cent。ヘタしたら嫌われてる? このアルバム『Terminate On Sight』も初動10万枚ほど、4週目ぐらいの『Tha Carter 3』に負けるぐらいなんだから、ヤバい。黙殺...ただ、実際の人気はど…
HipHop界の伝説として語り続けられているA Tribe Called Quest。リアルタイムで味わっていない僕が語るのもアレだが、冬の澄んだ凍てつく空気の中で吐き出された白い吐息さえも忘れさせてくれそうな温もりいっぱいの"Electric Relaxation"とか聴くと、唯一無…
前作の『Release Therapy』はシリアスなテーマをラップし心の葛藤や苦しみを内省的に描いた新機軸の一枚となり、グラミー賞にて最優秀hiphopアルバム賞を獲得するなど喝采を得て、今後の活動に幅をもたらすポジティブな結果を手にしたLudacris。 今作に臨む…
別に13をそろえたわけちゃうからね。なんか、最近そのキャラすら面倒臭く感じられるLL Cool J。依然現役であるがマンネリは否めず、「ハイハイ、またアンタね」と受け流されそう。 前作の内容がまた極めてド王道のLL節だったら、マズかった。よく言えばオ…
巨体に違わず、やっぱり不器用なキャリアを送っているFat Joe。 90年代はハードな作風で、あの雄臭い声と確かなラップを武器にトップまでもうちょいだったのに、舎弟のBig Punに抜かれたりして頂点に届かず、2000年代に入ってからはキャッチーな歌フックを備…
僕の中で『The Documentary』は2005年の第2位、『Doctor's Advocate』も2006年の第2位に輝き、駄作知らずの貫禄があったThe Game(彼の良さは10月30日の文章でも少し触れましたのでよろしければ)。ただ、今回の『LAX』はどうでしょう。なんか、終始地味なんだ…
この順位は意外だろうか。でも、よく考えてほしい。果たして『Paper Trail』には必殺級の曲はあったのか?『Paper Trail』は僕らの期待値に届いたのか?心に素直に答えれば、答えは絶対にNoだと思うが。 例えば、ビルボードを制した"Whatever You Like"と"Li…
旬を逃すなということなのか、あるいは前作で失われてそうなハードコア性を再び見せつけるためなのか、わからんけどPliesの2008年二つ目のアルバムです。 短いインターバルでのリリースで言えば、Nasの『i am...』と『Nastradamus』が挙がりますね。あれは当…
先に断っておくと、僕はScarfaceの作品を全て通してるわけじゃありません。聴き始めたのは『The Fix』から、というスーペルミーハーですが、許してください。 Def Jam移籍後のScarfaceは、かなり上手くやってます。Kanye Westの本気仕事3連発に、当時頂点を…
Prodigy(of Mobb Deep)のソロアルバム。昨今の出来のせいでMobb Deep自体は完全に見切られてしまった感があるものの、ProdigyもHavocも未だにソロ作は期待されているはずだ。 しかもPのこのアルバム、『H.N.I.C. Part 2』は相当な期待を背負っていた。 それ…
もちろん、何を音楽に求めるかは人それぞれだし、このランキングには大差などありません。まあ何となくPliesのこれが一番キツかったかなぁって、それだけです。 具体的に言えば、この人のラップです。 昔、僕が通ってた中学に山田っていう美術の若い先生がい…
今年も、この企画をやりましょう。洋楽hiphopアルバムのオレコンTop20発表です。 はじめに今年ランクインしたアルバム20枚を先に発表します(米国での発売日順に並べます)。 3/11 『Trilla』Rick Ross 3/11 『Ego Trippin'』Snoop Dogg 3/11 『The Elephant I…
『Finding Forever』。「さすがに今作のCommonは無難に過ぎた。つまらん」っていう意見が散見される。本当にそうか? 相変わらずの鋭いワードプレイは健在だ。特にそれが顕著に出たのが"Southside"という曲である。 この歌は、「オレはシカゴのサウスサイド…
まず歌詞なんだけど、意外でした。想像してたよりも抽象的で、そんなに愛に溢れたものでもなかったね。勝手に僕の中では"Bittersweet Poetry"とかJay-Z"Song Cry"みたいな内容なのか思ってたけど、John Mayer『Heavier Things』の感じに近いかも。今までのKa…