No.7 『Mail On Sunday』Flo Rida

我が国日本では、なんかある種のキワモノ扱いされているFlo Rida。有り得ない邦題に、まさかすぎる、まさかまさかのコラボレーション...
ただ、なかなか良いアルバムを作ってくれましたね。(ヒドいジャケ以外は)バランスがとれた、理想的な一枚です。

まず言及すべきは、ことごとくキャッチーな曲に仕上げる才能ですね。これはFlo Rida特有のフローに起因する。
Nellyほどではないが、なんとなく鼻唄交じりのフローを駆使するんですよ。曲ごとにフローを変えてるんです。本人的にはテキトーにやってるのかもしれんが、トラックに見事に馴染んでてナイスなテクニックだ。
"Ms.Hangover"って自分でサビ歌っていると思うけど、あの味わい深いメロディー.. センスあるね。
僕はフロリダhiphopには涼しい系の曲が必須と勝手に思ってるんですけど、このアルバムはそこバッチリで、先述の"Ms.Hangover"をはじめ、"Me&U""Freaky Deaky"と充実してます。Flo Ridaのフローに合ってるんですよ、こういう曲調。
アルバム序盤のハードゾーンもいいね。Weezyに食らいつくtrap"American Superstar"に始まり、Timbo製作の強力な"Elevator"とか、J.R.&Sean Kingston助力を得たバウンス"Roll"とか、良いでしょ。意外にこういうのも悪くない。
懸念材料は、まだ名前を売る段階なのに、まだキャラ立ちできてない段階なのに、ちょっと変幻自在すぎねぇか?ということですね。まあえーか。