No.5 『Ego Trippin'』Snoop Dogg

相当長いキャリアの中、未だに最前線で奮闘し続けるSnoop。"Beautiful"に端を発する第二の春が継続中で、あーヤツは調子いいなぁと思います。
今作も絶好調っぷりが出ています。シングル"Sexual Eruption"がTop10に入ったりした良い流れのまま、会心作です。
Snoopの持病である「一枚のアルバムに曲を詰め込みすぎ病」が今回も炸裂してしまってますが、不思議と今作は(数曲を除いて)楽曲のトーンは統一されていて、ブレてないです。完成度はそこそこ高い。
楽曲のタイプは大きく分けて2つ。超ファンキー曲と、超楽器の色出まくりソウルフル曲。まあ、No Limit離脱後のSnoopの得意な型ですね。
あんまり細かく曲一個一個を紹介していくつもりはありませんが、とりあえずは"Life Of Da Party""Those Gurlz"をお薦めします。前者は色んなピンプの声が入り交じる楽しい曲で展開あるトラックがさらにファンク感を高めてる好曲だし、後者は昔の超絶美曲"I Love To Give You Light"を思い出させる素敵な曲です。
残念な点もちょっとあって、"Whateva U Do"とか"Staxxx In My Jeans"とか、いくつか空気読めてない曲があって、そこがもったいない点と、あとデカイ曲がない点のふたつですね。デカイ曲、つまり"Who Am I""Doggfather"、"Still A G Thang""B Please""Snoop Dogg(What's My Name Pt.2)""Beautiful""Drop It Like It's Hot""Boss' Life"級の曲が無いんですよ。まあ強いて挙げるならリード曲の"Sexual Eruption"がそれにあたりますが、どうかなぁ。やや弱くない?
それ以外は見事でした。サンキュー。