No.25 『Back On My B.S.』Busta Rhymes

なんか揉めて延び延びになってたんだよな。やたら延びてやっと出たんですが、どうでしょう。
懐が深いのは構わんが、とりとめがないかな。前作よりも散漫だ。
じゃあ一曲一曲はいいのか?って、そんなこともない。普通の曲ばっかり。"Touch It"や"New York Shit"級の曲などない。
前作がシリアス路線だったから、今回ははっちゃけるかなぁ、という予想も外れてる。年齢的にアホはもうやりたくないのかな。別にどっちでもええけど。前作のカッチリした作風も似合うし。

よかった曲をいくつか。力強い"Give Em What They Askin' For"はSoopafly"Get Ya Paper"っぽい気もしたが、案外そうでもないか。Ron Browzにはこのレベルのプロダクションを常に期待したいね。
"Respect My Conglomerate"は流石にヤバイよね。Weezyはやっぱり華があるし、Kissの風格には敬服するしかない。相手が悪すぎるんだよ、主役ドンマイ。
"Kill Dem"は久しぶりにキレのあるNepのプロダクションになってて良い出来。Bustaのレゲエモノマネも楽しいし、相変わらずPharrellとは鉄板だね。

そういや"We Made It"とか"Don't Touch Me"とかは何故オミットされたんだろう。特に後者はアルバムのどの曲よりもカッコいいのになぁ……