おめでとうCavs。元Ohio民として嬉しい限り


とりあえず世間で言われている通り、J.R. Smithのスクリーンが大きく利いてますよね。これでDはKlay ThompsonからSteph Curryに変わり、Kyrie Irvingのアイソレーションの成功率が上がったわけです。
昔ドアマット時代はMr. 4th Quarterとかよく呼ばれてましたよね。基本毎日ボロ負けを喫する中、たまーに接戦になって、そうなると急にカイリーが集中力を発揮して、クラッチの鬼になるっていう。ゾーンに入った彼はもうたった一人で相手チーム5人をまとめて蹴散らすぐらいの、それくらいの支配力がある。
昨年レブロンが戻ってきて、なんだかそういう場面自体がなくなり、クラッチ力が必要な瞬間は特になかったような気がします。
だから忘れていた。カイリーがどんな男なのかっていうのを。
それに今シーズンは低調だったからね。信じようにもそんなに強気になれず。
宝くじとは言わないまでも、そんなに分のいい賭けではない。
いやぁ、すごい。あのスリーは凄かった。
Tyronn Lueもすごい。彼の人生を変えるタイムアウト、彼の人生を変えるディレクションだったね。


Steph Curry対策はOKCが用意した戦術でしばらくはなんとかなりそうだね。
ある程度機動力のある4番5番があえてスイッチしていく。それなりにアスレチックなビッグマンであれば充分に対応できる。爆発的なスピードがあるわけではないので、いくらハンドリングが良くてもペネトレイトまでには至らない。逆にサイズあるマーカーの方がシューター的には嫌なはずで、そのほんの少しのプレッシャーがStephのリズムを狂わせることができるという、そういう流れですね。
これはThunderのBilly Donovanが提供したやり方で、OKC自慢のインサイド陣Steven AdamsとSerge Ibakaにある程度のスピードがあったことも幸いして、シリーズの大半これが上手く機能してましたね。
相手にDをスイッチさせることでミスマッチを作り出すというのはごくごく基本的なオフェンスの組み立ての一つではあるんですが、むしろそれを逆手にとり、このミスマッチでの優位性からディフェンスを始めていくっていう、なかなか面白い発想でした。


あのカイリーのスリーの直後のポゼッション。ステフと対するはディフェンスに難があるKevin Loveでしたけど、もう必死にこらえて喰らい付き、最後はかなりのタフショットを強いることに成功してました。この一連のディフェンスも、ドノバン流に近いものがある。
Loveは最後の最後に良い仕事をした。これだけでもあのトレードに価値があったと言えるよマジで。


そう。勝てば官軍だし、勝てば全ての歴史が肯定される。全てが正しかったと言える。
LeBronのマイアミ移籍も、モーとバロンデイビスのトレードも、4位でトリスタントンプソンを指名したことも、ウェイターズとかアンソニーベネットとかも、ウィギンスとかブラットとかバレジャオとかそこらへんも含めて全部。
おめでとうみんな。最高に素晴らしかったよ。