No.1 Kanye West ft. Kid Cudi "Father Stretch My Hands, Pt.1"

この曲の何が良いのかっていうのは上手く説明できない。何か熱いものがあるんだけど、それが何かよくわからない。歌詞を聴いても読んでも理解できないし、トラックも特別な要素があるようにも思えないんだけど、何かが僕を惹き付けた。
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(ここからあんまり関係ない話を続けます)



なんかJ. ColeがKanyeをディスったとかいうことらしいんだけど、個人的にはしっくりこなかったな。僕がアメリカの政治に興味がないからかもしれない。
とりあえずJ. Coleの新作は全くハマらなかった。全然面白くなかった。
ちゃんと歌詞とか聴いたら良いところも挙げられるのかもしれないが、それってどうなのよ。
曲自体が雄弁に語るっていうのが理想だよね。説明されなきゃわからない芸術って最早芸術ではない。
あんな退屈なトラックばかりじゃあ誰も耳を貸してくれないよ。みんなそんなに暇じゃあない。
この人はとにかく自己プロデュースが下手過ぎる。
ラッパーとしての力量は新世代の中で群を抜くものがあるというのに、現状ではKendrickやDrakeには及ばず、あるいはそこから少し下のクラスのBig SeanとかWiz Khalifaとかよりも遅れをとっているような現実。それは自分を良く見せるセルフプロデュースが下手だから。
お前には派手なトラックが合うんだよ。歌詞は同意せんけど"Lost Prophets"とか良かったじゃんキレがあって。
お前の自家製のビートは地味過ぎるんだよ。

大体のケースでラッパーの自作自演トラックって薄味だよね。Nasの"One Mic"なんかもそうだ。
例えるなら、あれだ。ラッパーの自作自演プロダクションって、まるで自炊のよう。
自分で作ったものを食べても、なんかしっくり来ないっていう。それなりに上手く作れてるんだろうけど、何かが足りない気になる。実際何か足りないんだろうけど。


トップ右上の写真は先日僕が作ったカレーです。
実はひっそりと今年2016の隠れ目標として「カレーを作れるようになる」というのがありまして。
いい歳こいてカレーすら作ったことないんかいと思われるでしょうが、事実。
ペルソナ5でカレー欲が出て来たことは別に否定せんけど、それよりも何よりも、日本人ならカレーぐらい作れるようにならんとねっていつも思ってて。インド人と日本人のソウルフード、カレーライス。
でも材料揃えるのって若干面倒だからね、だいたいココイチで済ませてたんだけど。
先日時間もあったので果敢にトライ。まぁトライっていうほど立派な行いでもないんですが。
それで出来上がったカレーが、まぁ及第点ってところかな。
バーモントって基本甘いじゃん。中辛でもわりと甘いのに、そこにリンゴを入れたんだよね。何となく。でも調子こいてリンゴ1個まるまる入れたのが災いしたのか、やたら甘口。笑えるくらいのフルーティ感が溢れ出してしまった。
でもまぁ悪く無い。そこそこ美味しくいただける。
こだわるならいろいろ調味料を買ってこなくちゃいけないだろうけど、維持も大変だろうし多分やらないでしょうね。


ラッパーの自作自演と、プロデューサーの自作自演とどっちが優れてるのかっていうと、もちろん好みはあるでしょうけど、やっぱりプロデューサーの自作自演の方がいいよね。多分後者の方が一般的に名作が多い気がする。
誰でもが簡単にトラックを作ることはできないけど、ラップはある程度誰でもがすることはできるというわけか。
ヒップホップという表現の敷居の低さは時として低俗という扱いを受けがちだけど、窓口が広く開いているというのは魅力として挙げてもいいかもしれない。



2016年も終わろうとしている。
音楽的にちょっとビックリしたのが、アメリカのMTV Video Music Awards。トリを務めたのがRihannaだったっていうこと。
もちろんRihannaはトップアーティストであり続けているし、間違ってない。僕は彼女の創造精神を強く尊敬している。
でも未だにRiRiがトップだなんて、ちょっとどうかしてる。Pon De Replayとか2005年くらいだよな。Umbrellaだって2007年ぐらいだったはず。
何も変わっちゃいない。Rihannaの頑張りは素敵だが、あまりにも寂し過ぎる話だ。
進まなくては行けない。方角がどうであれ、歩みは止めず、前に前に進む必要がある。決して止めることなく。
進め。