おめでとう藍ちゃん!!! 朝から幸せニュース

ぜひ大川藍の一番可愛らしいところが内側からも外側からも炸裂しますように。



Earl Sweatshirtの新譜が出まして通勤中にちょうど聴き終えたのですが。
もうね、ずっしりと重い暗闇に心が包まれて苦しい。なんちゅう朝やねん。
鬱を憂うヤツそのもの。
メランコリーとは違うんだよね。メランコリーって書くとちょっとアートな響きがするじゃん。ファッショナブルな感じすら漂うけど、そうではなくてガチっぽい感じの、まさに病んでる音楽。
こんな音楽あるかなぁって考えて、Kid Cudiが近いのか。まぁあれはただ葉っぱキメてハイになってたり酔っぱらってたりするだけのファッション鬱でしかなくて、Earlさんのはもっと深刻な重苦しさを纏っている。Cudiは歌う分どこか人肌の優しさを残すんだけど、Earlは淡々と呟くだけでそこには救いも光も無い冷たい現実が横たわるだけ。
Odd Future軍団のいいところはやはり基本のスキルがしっかりしているところで、まずはラップが上手い (Frank Oceanもまずは歌がうまい)。
もちろんアプローチとしては捻くれたユーモアが軸になるんだけど、根は真面目で大マジ。ただいい加減にふざけているわけではなく、真剣に向かい合った末の諸々。
Jay-Zが始めて、Lil Wayneで完成を迎えたストイックな在り方。誰もが特に口に出す訳でもなく、みながみなこういうキャリアの刻み方を続けている。
Odd Future軍団もそう。とりあえず一生懸命やる。
そういうのっていいよね。お堅い学級委員よりも、こういうヤツの方が友達が多いでしょ。人気出るって。


新譜のタイトルは『I Don't Like Shit, I Don't Go Outside: An Album By Earl Sweatshirt』っていう長文。ああそうですかとしかいいようがない。
発売の仕方も唐突でしたけど、もはやこれはスタンダードになりつつある。まぁ発売日を楽しみに待つのもオツなものでしたけど、突然その日が訪れるのもそれはそれでオツでよろしい。
彼のキャリアを振り返ると、最初のミックステープ『Earl』からいきなりの傑作。メロウで鮮やかな作風はタイムレスな輝きを放っていて、昨日久しぶりに聴いたけど相変わらず素晴らしいアルバム。ラップも手堅くまとめてるし、隙がない。
続くデビュー盤『Doris』もなかなかのものでしたが、ちょっとロック寄りに構成されたプロダクションは正直好かんかったですね。アルバムとして見れば完成度が高いし、パフォーマンスとかハイレベルでしたけど、ヒップホップとしての魅力は感じなかった。クラシックではあるんだけど。
『IDLSIDGO』は先述の通り鬱路線。
この並びは、ざっくり言うと兄貴のTyler, The Creatorと逆の並びになっています。鬱ではないけど『Bastard』は後味悪い(良い意味で)悪趣味ヒップホップ、『Goblin』はちょっと開けた感じで明るさすら覚える作風、そして『Wolf』はNeptunesマナーを意識したメロウでスムースな逸品。
兄弟で話し合ったりするんかなぁ。オレ今度メロウ路線行くから、お前ちょっと自重してよとか。


今しがたTylerのtwitterを覗いてみましたが。
なんか、もうしばらく音楽から離れる感じだよね。あんまり集中しているようには見えなかった。
「昔のOFが恋しいとか言うけどよ、パソコンのスクリーン越しのオレらしか知らないくせに」って。
「Bastardから5年か、やべーな」って。
まぁ、軽率に動くよりは思慮深く。チャージからの放出でよろしい。


そんな感じ。