そう、バイオリズム

RIP SLYMEの"GALAXY"をめっさ久しぶりに聴いて、あのサウンドの趣向であれば、2013年とか2014年とか、それこそ今年リリースした方が受け入れられたんじゃないかなと思うんですよ。当時どういうリアクションをもらっていたかは記憶にないんですが、とりあえずあのカラフルなPVのあざとさに僕はちょっと嫌気を覚えたからね。今ならエレクトロニック部を生音にするだけで時代のトレンドの最先端に着せ変えられる。それだけのポテンシャルはあったということに今日気付いた。トラックも展開がたくさんあって飽きさせない。
僕の中でRIP SLYMEは"STRANGE"で止まっている。←ウソ。黄昏サラウンド大好き。
もちろん大好きな5人だし、未だ変わらず輝かしい才能を発揮しているんだろうと思います。最近の曲は追えてないから、また家に帰ったらCDとりこまなくちゃな。


iPodにはギリギリ『MASTERPIECE』まで入ってたから、とりあえず聴いてる。
まともに1周した記憶もないんだけど、それなりにライムが口を突いて出るからビックリした。きっとスト3か何かで聴いてたからなんだろう。
たぶん本能的に必要性を感じなかったから、聴き込むことは無かった。
そしてその判断はそんなに間違ってないな。
もうひとつ飛び込んで行けない。飛び込んでこない。


これに初期3部作のようなキャッチーさがないのは何故なんだ。
それはラップの限界なのか、トラックがイマイチなのか。
いやトラックは変わらず凄い。問答無用のクオリティだけど、基本は渋くて謙虚である。っていうか昔からトラックだけでどうにかするチームではなかった。
ラップか。
FUMIYAは不世出の天才。PESもジャパニーズヒップホップ史に残る天才。
でもRIP SLYMEのイメージとは何かって考えると、その華やかさが思い出されると思うんですよ。爽やかで華やか。その華。
華を担っていたのは、PESももちろんだけど、RYO-Zであり、ILMARIであり、SUである。
MC陣の賞味期限だったのかな、なんて書くのは辛いんだけど、そんな気がした。


またWu-Tangで例えたくなっちゃうから書きますね。
前に僕はたしか西野七瀬Method Manだとか書きました。あれが意図するところを書くと、勝負できる本質が何かないと、いずれ減速する瞬間が来るんじゃないかと。
西野さんは今、乃木坂さんでトップクラスの人気を得ていて、まぁそれは大変結構なことなんだけど、どうですかね、ぶっちゃけあの娘は多少ブスカワな要素もあるじゃないですか。真の美しさがあるとは言い切れない。そういう人は永遠ではないよっていう。
いや、僕が知らないだけで、実はめっちゃ性格が素晴らしいとか、実はめっちゃ歌えるとかめっちゃ踊れるとかあるかもしれない。そうなったら話は変わるけど。
90年代前半、突如現れたWu-Tang Clanというチームを牽引していった4本柱がいて、その中で特に光っていたのはMethod ManというMCでした。とにかく華があって、声にしろキャラクターにしろ何か惹かれるような謎の華があったんです。不気味でもっさりした一味の中で意味不明なキャッチーさを持つMethの存在に導かれ、Wu-Tangはメジャーの舞台で暴れることができた。しかしラップが上手いわけでもない、特徴的な作風があるわけでもないMethも、時が流れるにつれて勢いをなくしていく。それはたぶん単純に飽きられたんだろうなと。
別に僕は西野さんをディスるつもりはないんよ。別に嫌いとかないし、むしろ合コンとかでいたら大当たりじゃんね。合コンとか行ったこと無いけど。
なんとなくそんな感じかなぁと思って。


いかんね、木曜日はあんまり時間がない。
RYO-ZILMARIとSU。もうこれは3人ともMethod Man
RIP SLYMEをWu-Tangで例えるとね。
FUMIYAはRZAだけど、RZA+Kanye Westとか言いたくなっちゃうレベルよね。RZA+Jon Brionの方が近いか。
PESはどうだろうね、芸風としてはGFKにかなり近いんだけど、GFKの王様感まではいかないんだよな。弁え方的にもWuの中でのRaekwonっぽいところもあって、GFKとRaeをたして3ぐらいで割る感じ。
いやぁ、3人Methがいるってやばいで。どんなチームだよ。そりゃ売れますよ。めっちゃキャッチーになるから。


彼らが売れたのは必然。もう間違いない。
やっぱり、最初の最初から違ってた。
存在を知ったのはDragon AshのTMCやね。Total Music Communication。そういうグループがあることを知って、別に聴いた曲を覚えてたりとかないんだけど、名前は引っかかっていた。
そんでラジオで初めてSTEPPER'S DELIGHTを聴いて、すぐに反応するわけです。これだ。これ好きって。
1stアルバム『FIVE』はもうJ-Pop史に残る傑作ですね。音楽の喜びがいっぱい詰まった、素敵なアルバム。
正直『TOKYO CLASSIC』も『TIME TO GO』もちょっと物足りないよね捨て曲がけっこうあったりして。でもいくつかあるナイスなアルバム曲のおかげでなんとか興味を保つことができた。


なにかオチをつけなくてはいけないけれど。
とりあえず思ったのは、ラジオを聴かなくなってから、アーティストの考えとか、裏側のメイキング的なところを知ることがなくなってしまったんだよね、そこが残念です。情報が溢れ返っている世の中であえてラジオを聴くのはなかなかハードルが高そうだけど、ちょっと久しぶりにラテ欄のぞいてみようか。
普通のFM番組はいいんで、アーティストがパーソナリティをつとめるFMがなにかあればいいよな。
JET STREAMって今大沢たかおがやってるんか。初めて知ったわ。
んー、どうしようもないね。なんもなかった。
僕のラジオ生活の晩年は久保田利伸さんとかゴスペラーズがやってたね。あれがもう最後の砦だったんだと思う。
いつの間にか終わっていた。
まぁ、単純に僕らの時代ではないということだね。
終わったっていうこと。いろいろ終わってしまった。