"Wild Thoughts" DJ Khaled featuring Rihanna & Bryson Tiller

この香ばしいトラックはSantanaの"Maria Maria"サンプリングですね。
Clive Davis大先生のディレクションによって復活を遂げたSantanaの戦略というのは、そのタイミングで流行っている若手のシンガーにボーカルをやってもらうことで若者にも年寄りにもヒットするようなそんな曲を作るというそういうものであった。
結果として"Smooth"の大ヒットがあり、"The Game Of Love"とかもあったし、大成功としかいいようがない。


聴いてわかると思うけど、戦略としてはけっこう浅はかなんだけど、いざこうして出来上がった曲というのはかえって永く愛されているというか、流行りモノを取り入れていながらにしてタイムレスな魅力があって素晴らしい。懐かしいけど、今聴いても全然カッコいいし、変わらず名曲である。結果的に寿命の長い曲が出来る。
音楽って何度も輪廻転生するというか何周もするから、トレンディな作風っていったん飽きられて廃れるけど、何十年後かに必ず復活する。だから決して無駄ではない。
むしろ普遍的な作りでオーセンティックな作品とかの方が引っかかりがなく、浮上の可能性が低いのかもしれないな。


今回サンプリングされた事実と、この曲がチャートでも好結果を出した事実は、やはりクライヴさんの慧眼を端的にあらわしてますわ。
やっぱすげーわこのオッサン。バイやけど。

Rihannaの変わらず強烈な存在感。Brysonのパート終わりに切り込むRiRiの歌唱がスリリングで、めっちゃかっこいい。


Khaledは昔から持ってる男なんですが、Justin Bieber参加の"I'm The One"も良かったね。

JBのマジックはすごいね。ものすごくキャッチーにする。アホみたいに才能あるんだから、お願いだから破滅しない程度に生きて、定期的に曲を出してくれ。