"Moving On And Getting Over" John Mayer

かつてはJohn Mayerってこうオシャレロックの代名詞というか、「オレ普段ジョン・メイヤーとか聴いてるんだ」みたいな口説き文句というかナンパフレーズとしての使用法がメインだったよね。まぁナンパとかしたことありませんけど。
3rdまでは完璧だったよ。まぁセカンドはちょっとつまらなかったけど大きい曲がいくつかあったし、ファーストとサードは言うまでもなくアメリカンロックの歴史に名を刻んでも違和感のないスマートなアルバムだった。最初のころは気軽でポップで、そのうちキャリアを重ねだんだんとブルージーな色合いが強まって行ったが、まぁそれも納得のいく話だし、自然なこととして受け入れられる。
ただ問題はその後で、方向性がすごくぼやけていく。ブルースというには軽薄で、カントリーというにはカッコつけ過ぎで、中途半端な感じだった。単純に僕好みの曲も減って行ったのかもしれん。でもぶっちゃけつまらなかったよ。全然聴かないもんね。ギリ2周はするけど息も絶え絶えの苦痛。1曲もローテーションにも入られへんような。ヤクルトの先発ローテーションの谷間にも食い込めないレベルですね個人的には。


そんな中で新作はちょっと光を見た気がした。
ジャズだったりファンクだったり。確かにそういう道も全然ありえたよね。なぜかここまでやってこなかったけど、確かにそれなら行けるし得意でしょ。
この"Moving On And Getting Better"もそんなところ。昔を有り難がってばかりなのもどうかと思いますので、最新のジョンを好きと言えることができて、よかった。
単純にキレがあるし、カッコいい。それだけが大事で、それがずっと失われていたからね。

一時期Rick Rubinみたいな仙人ルックスに陥ってましたが、見た目もまた戻って来て良かった。


ColdplayというかChris Martinもそうだけど、Jay-ZKanye West。あいつらと共演するとなんかダメになっていくんだよな。あいつら下げチンや。