サウンドトラックからP5Sを褒め称えよう!!!の巻 pt.3

サントラ特集の残りを書いていきましょう。
ネタバレもあると思うので要注意。




30. Freedom Buzz Dance (H. Akaba)
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これが大阪のBGMになります。
最初聴いた時は「いやぁさすがにおしゃれすぎないか」って思ったのよね。もっと土臭い、泥臭い感じが関西っぽいのにと思った。
でも大阪ってガチで大都会だし、都会ならではの独特で強烈な刺激があって、そこに住人の鋭い感性や好奇心が乗っかったりすると、どうだろう。
案外こういった音色にまとまっていくのかもしれないって考えて何回も聴いていくうちに、しっくり来た。
ずっとそこに定住するってなったらこういう風景や心情にはならないかもしれないけど、旅行や観光として訪れた大阪は、こんな模様のシーナリーになるような気がする。アナザークラシック。
ちょっとファレルっぽい。Produced by The Neptunesとか嘘ついてもバレないかも。



31. Anti HERO (A. Hira)
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タイトルは示唆的ですが、曲としては普通かな。悪くはないけど、際立ってはいない。
物語は終盤で、プレイヤーもキャラクターたちも気が立っている頃合いなので、これぐらいで丁度良い気もする。



32. You Are Stronger -instrumental version- (A. Kitajoh)
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ネタバレすると、確か予告状を出した時にコレが流れたんだっけか。
ここのシーンは本当に最高でした。笑えるし、かっこいいし、気合い入る。
誰が何と言おうがペルソナ最高だし、P5最高。大好き。



33. Rivers in the Desert -Scramble- (arranged by MASA)
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原曲をより生音っぽく仕上げた感じか。普通。
っていうか言わせてもらうと。
みんなこの原曲Rivers in the Desert大好きみたいなんだよね、人気投票でも上位に来るんだけど。
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全くわからんわ。この曲、僕は大嫌い。
演歌やん。メロディが演歌だし、全体的になんか鈍臭いし、全然好きじゃない。
この曲がいいって言う人が多いのを知って、ゲーム音楽のネット評価は金輪際無視しようと強く思いましたよ。
信じられるのは自分だけ。まぁ、最初からそうだよな。
日本人はいつだって演歌ロックが好きなんだよ。間違い無い。
このリミックスはボンジョヴィ的な雰囲気ある。スタジアムロック。いやボンジョヴィはええよ、彼らは役割を全うしているから。
ただペルソナにはボンジョヴィ要らんやろ。絶対要らない。



34. Counter Strike (G. Masuoka)
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ここのボスは連戦になるんですが、その2戦目のBGMがコレ。ヒーロー戦隊物というか、特撮というか、子供の頃に憧れたああいう感じのヒーローみたいな感じになっているボスと戦うんですけど、完璧。
まぁ実際のヒーロー戦隊の音楽は子供たちにも寄り添えるぐらいにわかりやすく噛み砕いた曲が採用されるんでしょうけど、わかるよこの感じ。
Lynさんの歌唱もいつも以上にキメキメだし、エッジーなプロダクションは今作の流れでは異質だがシチュエーションに完璧にマッチしてる。
大人向けにヒーロー戦隊モノの主題歌を作るならこういう風になる。狙いがしっかりしてて、正しく意志できているので、パーフェクト。
何となくマイケル・ジャクソン感がある。ロックとソウルの配分がどこかMJを思わせてくれる。HIStory期っぽいAメロBメロ。
ここの場面は議論戦闘っぽい感じになっていて、相手側の言い分は正直いいところを突いていて「ぐぬぬ」感が正直あった。
曲名も怪盗団へのカウンター的な意味にもなりえて、深みがある。
ジョーカー御一行はどうやって反論するんだろうと興味深く見ていたら、まぁちょっと論点ずらしで時間を稼いで、そこからは数の暴力であったりとか、物理的反撃を加えたりして勝利するという、まぁ残酷な展開でした。
というのは誇張した言い回しで、実際は善吉の魂の言葉が突き刺さったんだろうと思います。今回のジェイルのキングたちは普通の高校生たちじゃあ説得できなかった。何か通ずる世界があったり因縁がなければ、きっと言い負かされていたはず。
そういう問題提起も存在するシナリオの奥深さは、ペルソナ5にも深みを与えてくれた気がする。本編では語り切れなかった怪盗行為の本質をより吟味してくれたというか。
まぁラムザみたいに「努力はしている!」とストロングスタイルで突っぱねるのも面白くて好きだけどね。ちょっと関係ないか。
近衛明は設定モリモリで壮絶でした。DVから守ってくれない小学校の教員方は無能だし、明少年も病院に駆け込んでそこから児童相談所へ逃げ込むルートを取るしかなかったんかなぁ。しかし妻を殺してもバレない、その犯人である父親を殺してもバレないって、どうなってるんだ。



35. 花火 (A. Kitajoh)
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横浜で見る花火大会の時のBGMかな。
つい最近プレイした龍が如く7の舞台も横浜で、どっちもみなとみらいをモチーフにしてるから、なんか近い記憶の中で見覚えがあって笑えた。被ってまったぁぁあってアトラス側は思ったりしただろうか。同じセガだしセーフ?まぁそもそも眼中にないかも知れんけど。
きっちりプレイしているとここのくだりで味方から旅の思い出グッズをもらえるのよね、それが感動的でもあるんだけど。
このやり取りはP5本編のエンディングでもあった流れだから、もしかしたらエンディング感を強く出すためにわざわざ作ったイベントなのかもしれない。
そして実際にはバラモス倒した後ばりに話は急展開し、最後の戦いへと赴くことになる...
って言うけどまぁ誰もここで終わりとは思わんわな。ソフィアの謎は解けてないし、そもそも一ノ瀬は何だったんだってなるし。



36. Jail in Abyss (A. Hira)
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重苦しいムードですね。ここら辺はシナリオ的にも防戦一方で大変です。



37. AIの心 (A. Kitajoh)
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ソフィアの覚醒は素晴らしかったですね。涙が流せるぐらい、素敵なイベントでした。
喜多條さんのメロディもやっぱりあったかい。胸を締め付けられる。
この温かみはPQとかPQ2を思い出した。曲もシナリオもあったかい。ああいう人情系は、やっぱり最高だよね。
そういえば物語序盤で竜司がAIを「あい」って読んでて「やっぱ、あいの力ってすげーな」とか言ってて面白かった。愛の力はすごい。間違いない。



38. 異変 (A. Kitajoh)
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ごめん。全然わからん。まぁ終盤のやばい時期のやばいBGMです。



39. Tower of Life (A. Kitajoh)
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ラストダンジョンのBGMだけじゃなくて、キャンピングカーの中もこの曲なんだよね。だから最後の方はずっとこの曲と付き合っていく感じ。
最後らしい切迫感と、迫り来る最終決戦に向けての強い決意と、未来への希望も乗せた、たくましい名曲です。
ダンジョンBGMはずっとコーエーテクモ陣営にお願いしていたんですが、最後の最後に自らペンを握った喜多條さん。ここの強い思いも感じます。
ちなみに僕の中ではこの曲、Bandレベル上げBGMというか、メタトロンラソンBGMっていう印象です。トロコンのためにひたすらこの曲を聴かされました。あれは疲れたけど、無事に終わってよかった。



40. Rivers in the Desert -Scramble instrumental version- (arranged by MASA)
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感想はなし。インストだろうがボーカルありだろうが、嫌いです。
どっちかというと、ボーカルがない方がマシかもな。あの演歌メロディを聴かなくて済むし。



41. Demiurge I-Exodus (G. Masuoka)
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いよいよラスボス戦BGM。
これが何というか女神異聞録っぽく思えた。サウンドの趣向としては土屋憲一さん寄りな感じがした。
だからペルソナではある。ちょっと違和感あるかなとも思ったけど、ペルソナはペルソナだ。



42. Demiurge II-Negai (A. Kitajoh, G. Masuoka)
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ラスボス第二形態BGMは二人の連名によるもので、より仰々しく大きなものになっている。
3チームに分かれてラスボスに立ち向かうっていう構成はよかったね。ラスボス戦で全員に見せ場があるっていうのは理想的だ。せっかく一員なのに最後ベンチじゃあ浮かばれないから。
ラスボスのデミウルゴスってめっちゃ有名な神ですよね。僕の中でグノーシス主義といえばドラクエ7を思い出します。キーファ=オルゴデミーラ説とか、あそこらへんと絡めて奥深く考察できるのがDQ7。未だ謎多い、ロマン溢れる逸品です。



43. AIの心 -another version- (A. Kitajoh)
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こういうシンプルなアレンジにするとよりPQ感が高まります。
ソフィア最高すぎる。最高すぎるけど、なんで行っちゃうんだよぉ...



44. Towards a Dream -piano version (A. Kitajoh)
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ドリーミーなメロディが美しくも切ない、涙涙の名曲。これ卒業式でも流せますよ。まだ間に合うんじゃないか、まだ3月頭だし。と思ったけど今年って卒業式やるんかな。
最後の戦闘も終わり、大ラスは夏休みの終わり&みんなとの別れ。
最後のお別れのシーンとか普通にテレビ画面に向かって「行かないで!」って叫んでたからね、いい歳こいたオッサンが。
最高だったよP5S... ってところなんですがサントラはもうちっとだけ続くんです。



45. 願いへ (A. Kitajoh)
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激しくて情熱的でエモーショナルな日々のラストを告げるのは、これまた優しくて美しいバラード。
ソフィアの優しさとか、主人公の優しさ、善吉の優しさとか、惣治郎の優しさ、竜司の優しさとか、全部が甦ってきて、胸が苦しくなる。
最高の夏休みだったんだなと改めて思い知らされる。大変だったけど、幸せだったんだなと。
そう思わせてくれるテレビゲームが、世の中にどれだけある。そう思わせてくれる娯楽が、この世の中に一体どれだけあると言うんだ。
日常を忘れ、こんなにも感情を揺さぶってくれた。本当に豊かな体験だった。
どれだけ感謝しても仕切れないくらい、すごく楽しかったです。
ありがとう。
この曲が流れるスタッフロールが終わって最後、Fin.の文字と同時に浮かび上がるシルエットを見て、この場に立ち会える幸せを噛みしめました。
こんな幸せな思いができるなんて思いもしなかったから。
ありがとう。最高だった。