Kanye Westの新作『ye』

みなさん聴きましたかね新作。
もうこの先ずっと一筋縄で行かないことはわかってるよ。わかってるけど、僕自身まだ覚悟が足らないのかもしれない。これからもきっとずっとこんな感じなんだから。
一番美しい思考は、いつだって闇の深い思考の中に存在すると。すぐそばにあると。
確かな目標とか夢が存在するのか知りませんが、もしあるとするならば、全てを捨ててでも掴もうとするんだろう。その過程において秩序はなくなり、また新しく世界が創造されていく。
天才に対して凡人が言えることは何もない。
現時点において、この形が唯一の解であると。
僕自身も歳をとったし、ヒップホップも中年のオッサンになっている。
いつまでも呑気な笑顔でいられるわけじゃない。
歯を食いしばり、目を見開いて、両足で立つ。
持っている力と可能性を遺憾無く発揮する。
大きな幸せをこの手に。
そんな感じでいいんじゃないか。


アルバム序盤は壮絶だった。
肯定はしないにしても、むやみに否定することもままならないような楽曲が並び、ジャストな言葉が見つからないような精神状態になる。
中盤から最後までメロディが優しくなって、心が落ち着きを取り戻す。
本当はもっと優しい人なんだろうなってこの時思った。自分に厳しく、仕事に厳しく、人には優しいんだろうなぁと。
最愛の母を亡くして何年も経ち、本当の意味で心を開ける人が彼にいるのだろうか。
なぜか無性にキム・カーダシアンに腹が立ってくる。
難しいのは、あれだけの才能を有していても、正しい自由を得られないでいるっていうこと。
誰だって、死ぬまで解放されることはない。
繋がれた鎖が煩わしくて無気力になる。
しかし勢いよく深く落ちていけば、それだけ高く大きく弾むこともできると思うので。
滅入るけど、なんとかなる。
だから目を背けず、誠実に生きる。
はい。