How many Biggie rhymes come out yo fat lips?

今月のblast誌のヘッドラインがJay-Z『Reasonable Doubt』の10周年記念とかそんな感じ。そこそこ良かったアルバムでしたね。"Can't knock the hustle feat.Mary J.Blige"と共に出来がよろしかったのは"Brooklyn's Finest feat.the Notorious BIG"。クラーク ケントさん製の鮮やかなトラック、そして畳み掛けるビギーの破壊力。圧力があって圧倒的存在感のラップ、やっぱり唯一無二です。あぁ、ビギー..
ということで、若干強引ですが、今日はそんなビギーについてちょびっと。
最近ヒップホップを聴き始めた若いヘッズたちは、Biggie Smalls aka the Notorious BIGのこと、知ってるのでしょうか。きっと知らんわな。もう死んで10年近く経ってるもんね。でも、全く触れたことナシとはいかんでしょ。
例えば。TIの"Bring em out"。これのイントロで聴こえるライン「Bring em out... It's hard to yell when the barrel's in your mouth」、これはJay-Zの"What more can I say"の一節であるということぐらいは知ってるかな。確かにそうです。しかし、このフレーズはパクリ(良く言えば引用)なんです。ビギーからパクってます。"Rap Phenomenon"(『Born Again』収録)にまんまあります。
みんなたくさんビギーのフレーズ、借りてます。まあ、中でもJay-Zのヤローはヒドいよ。"I just wanna love you"の1番のヴァースなんか殆ど"the world is filled.."そのまんまだし、"December 4"の中でJayはシカモアの木(sycamore)とsicker moreを掛けてますがこれだって余裕でパクリですから。"You're Nobody(til somebody kills you)"から頂戴しています。そういう訳で、Cam'ronの「Jay-Zめ,オマエはどうせビギーからパクる部分がなくなったから引退したんだろ」というディスは笑えます。
オレも狂ってるな。こんなネチネチ小言を言うより、フツーにビギーのアルバムについて宣伝すりゃいいのに。まあでもヘタなレビューよりもこういう文の方が、ビギーの凄みが伝わりやすいかなと思ってね(それとも伝わったのはJayのセコさ?)。
Rest in peace,Biggie.We always love Big Poppa.