緊張からの解放は当分の先

El DeBargeとかCharlieおじさんとかKellsとか、Tank兄貴にMichaelと、やたら男性ヴォーカルの新作が続いていて嬉しいかぎりですが。
Eric Benetの新譜が結構いいですね。
1曲目は"You're The Only One"路線のソウル名曲"Never Want To Live Without You"で、抜群の安定感なんだけど。
興味深いのは、アルバムのところどころにちりばめられたMaxwell感、ですな。
ニュークラシックソウルという言葉は恐らく死語なんだろうけど、わりと同志なライバルとして、昨年大復活を遂げたMaxwellの傑作『BLACKsummers'night』は無視できない存在であろう。
同作にあった開放的なセッション感が、Eric兄さんの新作にも満ちていると思いました。
なんとなくAnthony Hamiltonっぽいメロディの大曲"Sometimes I Cry"はもちろん、凝った展開で魅せる"Take It"、フックの抑えたラインが絶品な"Stir It Up"あたりに顕著かな。
良い。良いんだけど、個人的にはEric Benetにはもっと繊細でメロディアスな流儀を貫いてほしいね。スイートソウル路線の方が得意だろうし、キャラ的にフィットする。
セッション的なのはMaxwellみたいな職人肌に任せなさい。
まぁ、『Love & Life』から変化を付けたかったのかな。



オチは特にないけど、今年もブラックミュージック界の4th Quarterは熱いよ、ということで。