No.13 『Only One Flo Pt.1』Flo Rida

なんか凄いことになってますね。
ミラーボールがキラキラ輝く中で、ひたすらFlo Ridaが楽しそうに踊りまくっている。

2年前は真面目にハードな曲をやってたのにね。今やパーティーを盛り上げる宴会番長。

抜群の安定感に感心させられます。なんでここまでキャッチーなんでしょうね。
絶妙なメロディラインをラップに絡ませるやり方はNellyとほぼ同質だけど、もっとあざとく、もっと単純で、もっと不真面目で、もっと楽しめるっていう。

"Why You Up In Here"でチラ見させる超絶技巧も持ち合わせながら、徹底してパーティーを貫くのも男らしく、下手したらそっちの覚悟こそ真にハードコアなミュージシャンシップなのかなとか思ったりしました。

ホント自己表現に優れた人だ。自分をよくわかっていて、何をすべきかをしっかり理解しているからこそ、やっていることに迷いやブレがない。


……少し関係ない話をしてもいいですか。
それにしても、2Pac"Hail Mary"のサビの万能性には驚かされたね。
ついこないだJ.Coleが"Enchanted"にて苦悩を描く中でフックに用いていて上手いなぁと思ったばっかりだったのに。
Flo Ridaがまんま"Come With Me"というタイトルで切なげなラブソングのフックで使用する、これまた面白い展開に。
すごいよな、十数年前の曲のサビが未だに有効で、しかも応用の利くものだったとは。
J.Coleは"Home For The Holidays"でも50 Cent"Wanksta"の一節を用いていたりもしていて、これからは引用もそんなに古くない世代が押し寄せてくるのかな。
あと最近思ったのは未だに曲中の笑い方を真似されてるBiggieは相当半端ないなぁ、とか。


長くなってゴメン。
Flo Ridaみたいな偉ぶらない人には幸せになってほしいよね。そう思います。