いつものお話

完全に今頃感はありますが、今日がJay-Z『Magna Carta... Holy Grail』の国内盤の発売日ですね。
本人も言ってたように、まぁRDやBP1、TBAとかには及ばないけども、落ち着いた雰囲気の好盤です。In My Lifetime, Vol. 1とかAmerican Gangsterあたりのシックなムードが好きな人にはたまらない作りだと思いますんで。
テーマとか縛りがないJiggaのアルバムってわりかし久しぶりのような気がします。WTT、BP3、AGってまぁなんか企画盤的なところもあったからね。だから今回けっこう楽しみだったんですね、どういう感じで構成してくるのか。
そしたら、なんか、いい感じに余裕のある世界観が表現されていました。今Jayがいる立ち位置から見た、パーソナルな言葉たちが並んでいる。話題も無理がないし、切り口も変わらず鋭いし。
やっぱり、この期に及んでハスリングトークはできないからね。たぶんやろうと思えば惰性でできるんだろうけど、どう頑張ったところで嫌味にしかならないからさ。
歳も歳だし、音楽界の大御所としての立場も弁えながら、価値のある1枚に仕上がっていると思いましたよ。

Pharrellの好調っぷりが止まらないのが嬉しい限りですね。完全にトランス入ってるでしょ。"Oceans"は壮大でネクストレベル。
"BBC"のクレジットにNasを入れないのは、なんかJayの小汚い意地が未だに見えるような気がして笑えます。まぁ、たくさんの有名人の声が入っているからそれを列記するのは嫌だったのかもしれないが(KanyeのAll Of The Lightsみたいなところかな)。この曲におけるNasのやたらノリノリなサビ(とキレキレなヴァース)がクセになります。

ただ、ひとつ言わせてください。いや、むしろここからがメイン。これだけがメイン。
どうして"Open Letter"を入れなかったのか。
アルバムの世界観に合わない?確かにそうかもしれないが、じゃあなんで現地アメリカのCDには入ってるんですかね。もしかしてユニバーサルインターナショナルが独断で外したの?ありえんし。
CDの容量の問題?だからさぁ、なんでアメリカの方には入ってるんだってなるじゃねぇかよ。
ほんとひでぇ話ですよ。アメリカでの発売から1カ月待たされて、それで手に入ったモノが不完全とかいう、もうありえんやん。待たせてこの程度とか、マジでひどすぎる。
糞だね、僕はホントUniversal Internationalとかいう会社が大嫌いなんです。手抜きすぎ。
今は音源の管理とか厳しくなってるからさ、前みたいに現地と変わらない発売日にて歌詞対訳も完備の商品をお届けするのは難しいんだろう。それはよくわかるし、もうその点は僕も納得している。別に多少待たされようが構わん。
ただ、せめて待たせたのなら、よりしっかりとしたパッケージを届けろよ。なんで遅れてるのに、現地のモノより劣化してるんだっていう話。なぜ遅く出た国内盤の方が曲数が少ないんだよ。おかしいやん。


ワーナーに頑張ってほしいね。洋楽ファンにとって一番の良心、ワーナーさんに本気だしてほしいです。