医局旅行とか行ってる場合じゃなかった!!!

恵まれているBruno Marsはラッキーにも6曲くらい全米ナンバーワンヒットを持っていて、その一方であんまりアルバムは売れていないのが現状である… 的なことを書こうと思ったら普通にアルバムもダブルプラチナムだったりしてるみたいで、書き出しからいきなり躓く。いや、でもジワ売れを否定するわけじゃないが、爆発力は欠けていたよ間違いなく。シングルの売れっぷりとは裏腹に、アルバムが馬鹿売れするわけではない。
アメリカ人なんて全く以てロクなものではないが、彼らの音楽に対する反応はある程度信頼していい。特にアルバムに対するリアクションというのは、ほぼほぼ公平で違和感のないものが正しく顕れると思って良い。
『Doo-Wops & Hooligans』はタイトルこそ深くて素晴らしかったが、実際の内容は及第点付近に留まるものであった。あの時は"Nothin' On You"とか"Just The Way You Are"とかのヒットシングルがあって、基本はその延長線上に描くようなプロダクション。時にはハミ出しそうな勢いもあったのに必死で抑えようとさえしてたように思えました。無理ない感じはパブリックイメージを裏切ることなく、手堅い結果を得ることとなったが、んーまぁこんなもんかっていう残念な思いもたくさんあった。一応フォローしておくとミニアルバムに『It's Better If You Don't Understand』っていうのがあってそこから流用された曲が三割近くを占めるというのが興味の大半を削いだっていうのもある。でも2010年屈指の大作として期待していたモノがこのクオリティに留まるっていうのはね、もう残念だったよ。2010年なのね、もう6年前か。


Cee-Lo Greenの名曲"Fuck You"があって、まぁやっぱり器的にプロデューサーレベルなのかなとすら思った。でも素晴らしいライブパフォーマンスを見せられて興奮させられて、こんなもんじゃないよなと思いたい自分もいた。
『Unorthodox Jukebox』。これまた面白そうなアルバムタイトル。実際になかなか見所のある一枚になっていたが、クセもそこそこに強い。前作の品行方正な向きをひっくり返すべく、広がりがあって果敢な内容を用意している。いくつか興味深い曲があり結果としてアルバムチャートを制する形となったが、全体としては練り込みがやや薄く、多彩なプロダクションを演じたもののベタすぎたきらいがあり、深みはあんまりなかった。まんまPoliceの"Locked Out Of Heaven"はひねりがなさすぎたが、一応信頼を取り戻すには充分な結果を得た。この1曲でアーティストとしてやっていくための道が出来たと思ってます。
そんで"Uptown Funk"。個人的にはOutkastを思い出しましたが、やっぱりこの曲が前振りとしてある。ごくごく単純に何かを思い出して、それで今回の『24K Magic』に至るわけやね。


たくさん書いた割に内容が薄すぎて申し訳ない。それこそ『Doo-Wops & Hooligans』ばりに薄い内容で申し訳ないが、残念ながらあんまり時間がないので新作についてもちょっとだけ。
アフロがポップスをやってもすぐ飽きる。アフロはブラックミュージックをやってナンボ。こればかりは間違いない。
やっと、やっとルーツに戻れたかのように生き生きとした歌唱の連発。そりゃピアノも弾けるし、ギターも弾けるよ。でも「出来る」と「得意」は別だからね。
今作はいい。捨て曲も特にないし、聴いてて楽しい。まぁR&Bとかヒップホップに馴染みの無い方には難しいかもしれないが、僕はもうガンガンにド真ん中だったので、楽しめました。
9曲入りっていうのが不満だ。せめて10曲だろ。最低限10は欲しいよね。そこだけアカン。スリラーの罪だ。どうせインタビューでスリラーも9曲だしって絶対出てくると思う。最高の言い訳素材スリラー。
James Fauntleroyのメロディにおける貢献も間違いない。
細かいことはまた今度書きますね。はい。
とりあえずアルバム聴いてください。今度ばかりは大丈夫だから。

タモリ倶楽部からの笑顔がゲスくて最高。こういうBruno応援してます。