鍵盤の調べによってアッパーに導かれ、矢継ぎ早に重ねられる言葉たちは早く言いたくて言いたくて仕方ない無邪気さに溢れている。Jason Mrazのような自由な表現力すら手に入れたaikoさんには、まだ見ぬ明るくて輝かしい未来が待っている。
途中のジャズブレイクも相変わらずイカすし、素敵な音楽を作り続けるその底力は立派なものです。
aikoさんの唯一の欠点として、とにかくMVがつまらないというのが挙げられます。つまらないというか、ワンパターンしかない。基本ライブ形式で、バンドに囲まれて、aikoがその中心をぐるぐる回りながら歌うだけっていう。それオンリー。
それ以外の点ではほぼパーフェクトなだけにね。この人はトーク得意だし、サービス精神も旺盛だし、ライブも本気を出せば上手い。なかなか本気出さないけど。
MVだけは全く面白く無い。aikoのPV特集とか見てもしょうがない。
アーティストたるもの、全ての芸術において全力を尽くしてほしいんだけど。
まぁ元々はラジオ畑の人間だからね。トークは問題ない。でも映像的なパフォーマンスには乏しいっていう。
ライブはいいんだよな。あれは音楽行為だから、歌うことに集中すれば良い。
PV監督が悪いのかもしれないし、本人が色々やるのを嫌がっているのかもしれない。
でも人間そんなもんよ。全知全能というわけにはいかない。
マイケルジャクソンが異常なだけで、全部が揃う人なんてそうそういない。
そんなもん。
