No.13 Frank Ocean "Solo"

ファーストは何と言うかスケールがあったというか大きめの曲が多かった印象ですけど。
久しぶりに出たセカンドアルバムは実にこじんまりとした内向きの曲が多かった気がしますね。
全体的に簡素で質素で、何となく仙人のような。
どうやらDef Jamを離れてインディペンデントになったということで。
まぁ確かにOdd Futureの方がそういうドのつくメジャーレーベルに所属するというのも変な話ではあった。いろいろと規制もあって制約もあったに違いない。
もしかしたらChannel Orangeのあのインナーでの告白文で揉めたりとかあったのかもしれない。
OFの本来のフリーな表現へと立ち返って行くというところでしょうか。
んー、まぁFrank Oceanは常にトップを目指せる人だと思ってるんで、個人的には彼にはメジャーの真ん中を走ってほしかったと思うんだけどね。頂に君臨するだけの器を十二分に備えてると思うんだけど。
しゃーなし。


この"Solo"という曲はアルバムの中でも屈指の破壊力を持つ曲で。
滑らかに心地良く流れて行くそのボーカルは、歌のようでラップのようで、その狭間を曖昧に漂いながら、どこか浮世離れした不思議な魅力がある。
ワードプレイも最高峰の輝き。街並みの喧噪を抜け、ひとり達観した境地へと辿り着くかのごとき魔法の歌詞。
「シャワーも浴びないし、靴下も変えない。よく眠るし、めっちゃ眠る」とか、やっぱりインディー感が出てるかもね。


相変わらず面白いお方です。次の動きも楽しみ。
D