No.3 Kanye West ft. Young Thug "Highlights"

序盤はちょっと重めの展開が続いたあのアルバムですけど、ようやくKanyeらしいトラックが7曲目に登場。それがコレ。
イントロこそ厳かな出だしだけど、肌でわかる。この曲は違うぞと。ネクストレベルが待っていることが入りの音でわかる。
Young Thug の独特の空間も心地良く、El DeBargeのドリーミーな美声も幸せの瞬間、そして煽りまくってからの主役の登場、その第一声が「もし穴兄弟じゃなかったら、オレとRay Jは友達になれてただろうな」っていうのが最高にクソすぎて最高過ぎる。
最後のThe-Dreamの歌唱もどこか不思議な魅力があって、曲の終わりに寂しさを残すような、そんな絶妙なプロダクション。ある程度手癖のようなところもあるけれど、こんなに次元の高い手癖だったら大歓迎だし、みんな望んでいる。
小難しい曲もたまにはあってもいいけど、基本はこういうシンプルなタイプのカニエが好きで、こういう高みへ導いてくれるカニエをみんな愛しているので、これからもこういう曲をたくさん作ってほしいね。
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まぁとにかく愛されるEl DeBarge。時代の節目節目に愛されて行く感じですけど、やっぱりこの人の歌声は人々の琴線に触れる美しさがあるんだよな。

この曲はライブで映えるんですけど、とりあえずスタジオバージョン。



今年のメジャーR&B/Soulはどうだったかなぁなんて考えてますけど、あんまり思いつかない。
とりあえずMaxwellの新作はハマらなかった。個人的には悪いときのMaxwellって感じだった。演奏は相変わらずいいけど、メロディが希薄っていう。耳に残らなかった。
東のMaxwell、西のEric Benetということでベネイはどうかってところなんですが。
正直ベネイもイマイチだった。プロダクション全体の方向性が理解できなかったね。ここでロック寄りやスタジアム寄りの曲を演じるとか、よくわからん。まぁここ数作の好調なクラシックソウル路線は間違いないんですけど、やり尽した感はあったかもしれない。だからといって今回のやり方がエリックのメインのファン層に受けるとは到底思えないんだけど。
R&Bともソウルとも言い切れないけど、今年ポジティブな印象があったのはAnderson . PaakとFrank Oceanぐらいかな。どちらも簡単にジャンル分けできないタイプの方々ですけど。いや個人的にはFrank Oceanは物足りなくてもうひと押し欲しかったけどね。
あと有名どころで言えばUsherもアルバム出したか。たしか1曲目"Need U"は好きだった。でも全体的には輝きに欠けていた。流石にUsherも翳りが見えてきてるよな。どう盛り返して行くか。

R. Kellyも今年は静かな一年に終わった。
他にはエンタメポップ寄りだけどBruno Marsもいいアルバムを出した。それぐらいか。


ちょっと前にはたくさんのシンガーがいたと思うんだけど、みんなどっか行ってしまった。
Chris Brownは現役感まだあるけど。Ne-YoとかTrey SongzとかOmarionとかBobby VとかLloydとか、若手だけでもたくさんいたんだよな。
めぼしい新人も聞かないし、誰か打破してくれよ。