『Uncle Drew』

先日JAL機内で映画『Uncle Drew』を見ましたので、それについて書いていきましょう。
ちなみに日本での上映は今度の11月ね。
アンクル・ドリューって誰やねんっていう人は以下の動画をチェック。

Uncle Drew | Chapter 1 | Pepsi Max
ペプシのCMがあって、世界一バスケが上手いおじいちゃんが若者に正しいバスケを実戦で教えるというCMですね、これの映画版と思ってもらって間違い無いです。
ここから先はハイパーネタバレ入ります。




ストーリーとしては主人公のデックスというおっさんがドリューと出会い、そこからドリューのかつてのチームメイトと再会する旅に出て、再結成したチームがストリートバスケの大会で優勝を目指すという、そういう流れ。
単純なバスケ映画かなぁと思いきや、案外そうでも無い。
仲間を集める旅は呑気なRPGっぽいし、途中ドリューがチームメイトに思い出の品を渡すことで皆かつての力を取り戻すっていう覚醒イベントもあったりして、やっぱりRPGっぽい。
道中も一筋縄ではいかない。胡散臭いゴスペルあり、緊張感のないカーチェイスあり、一瞬で終わるジェイルブレイクあり、流石の盛り上がりを見せるダンスバトルありという充実っぷり。
かつて愛した女の墓の前で和解する迫真のシリアスシーンも最高潮だけど、シャックとカイリーやからね。バスケのスター二人が特殊メイクを施して渾身の演技をかましてると考えたら笑えます。
楽しいし、丁寧だった。面倒くさい伏線回収とかもなく、伏線はその場でさっさと回収してくれるから安心。
ドリューがアイズレーブラザーズをカーステで流して、それにデックスがビギーのラップを乗せるというヒップホップの教科書的な展開もあったりする。とにかく丁寧。
惜しむらくはバスケシーンが案外しょぼいのよね。ペプシのCMだとプロ選手たちの鬼の凄みを見せつけてくれてそれが爽快だったりするんですが。映画中だと割と抑えめ。あんまり目立つプレーシーンはない。
まぁストーリー重視ということやな。ベタベタなラブロマンスもあるし、王道のハッピーエンディング。
全く深みはないですが、脳みそ空っぽで気軽に楽しめる、王道B級映画の名作でいいんじゃないですか。