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投高打低というよりか投低打低なのかもしれん。
あと謎に各チーム盗塁走りまくってて死にまくってます。90年代ばりのとりあえず走る。謎です。
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チームごとに振り返って行きます。



2位 読売ジャイアンツ 81勝59敗3分
昨シーズンを上回る勝率を挙げながらも25ゲーム差の2位となってしまったジャイアンツ。
投手陣から見ていきます。
2年目の戸郷が大ブレイク。185イニングで2.34 16勝8敗 174奪三振ということで、一人で完璧に山口俊の穴を埋めちゃってます。これは有能。
しかしまぁ他がピリッとしないってなると、プラマイゼロになってしまいますわ。
復活が期待された菅野智之ですが、176イニングで3.48 12勝10敗 146奪三振では寂しすぎますね。まだまだ物足りなさがある。
柱として大きく期待された新加入のサンチェスを見ると、152.2イニングの4.19 9勝10敗っていうローテ5番手ぐらいの成績に収まってしまった。ポテンシャルは菅野より上と春には評されていたはずですが、まだ環境に慣れきっていないのか。来年以降に伸ばしてくる可能性はありそうだけど、どうでしょう。
規定はこの3人が乗っていて、残りは務めを果たし切れず。
高橋優貴は登板29で先発16ってことは中継ぎ登板もあったということか。無茶苦茶や。116.1回で防御率2.94は悪くないが、4勝3敗という数字は評価しようがない。
桜井俊貴は14試合しか投げてないみたいで8勝2敗の3.05とこちらも悪くはなさそう。しかし1年守ってナンボですからねぇ。
田口は19試合に登板したうちの12試合が先発ということで途中からローテに入ったんかな。4.12の7勝4敗5HPとなると、これまた微妙なライン。いい時を知っているだけに何とも言えん。
C.C.メルセデスが誤算で4.10の4勝4敗。さすがの安月給におこなのかもしれん。
ビックリすることに岩隈久志と野上が先発してたりする。野上は5.29の1勝3敗と違和感ない成績だが、岩隈の方は3.78の5勝4敗で谷間と考えるなら一定の評価を与えられそう。中日1年目の松坂みたいな感じになれば、わりとペナント運営的にはありがたくなる。
リリーフ陣を見てみます。
デラロサが1.59 4勝4敗20セーブ23HP、中川皓太が1.14 4勝0敗26セーブ12HPと、どちらも鬼神の如き働きっぷり。いかにも原さんがやりそうなWストッパー起用になってます。
あと目立っているのは澤村拓一で2.14 4勝2敗2セーブ23HPはなかなか安定感ある内容。ブルペンリーダーとして理想的な成績です。
さらには移籍2年目の鍵谷も奮闘。39試合で1.73 1勝2敗2セーブ5HPと地味ながらも貢献度は高いんじゃないでしょうか。
昨シーズンの影のMVP大竹寛は12試合の登板に留まっていて、まぁしょうがない。
あとは高木京介とかビエイラと藤岡貴裕がちょろちょろっと投げてるぐらいです。たった17人のみの運用で1年を回しました。
今村、鍬原、畠、古川、大江、高田、直江、横川あたりは出番なし。
野手を見ていきましょう。
昨シーズンを支えた坂本丸岡本の234番が揃って成績ダウン。
前年MVPの坂本が.290 25本 92打点 OPS .910は悪くないけどね。昨年は出来過ぎでしたし。ただ失策は18で、少しづつ緩やかに衰えが始まってるのかもしれない。シーズン中は4番を務めたりと変わらず責任感あるプレーぶりでしたが、現実的にはコンバートを考え始めるべき段階に入ってると思います。
昨季は苦しみながらも走り抜けた岡本和真でしたが、.294 17本 72打点という成績は完全に期待ハズレと言っていいでしょう。4番をフルに務め上げることもできず、アベレージこそ戻したもののホームランも打点もダウン。逆だよね、アベレージは2割6分前後で良いので30本100打点が理想であり、本人も分かってるだろうけど。そう考えると2018年の.309 33本 100打点は美しく完璧な成績だけど相当困難な偉業だったんだなと痛感しますね。
FA2年目の丸も.276 26本 87打点と若干のダウン。しかしもっと謎なのが何故か盗塁企図数が35もあって成功16。盗塁成功率がたったの45.7%。なぜそんなに走ったのか...
電撃参戦の原辰徳は.277 22本 90打点 OPS .794とまずまずの感じ。個人的なイメージよりもちょっと打率打点が高く、ちょっとホームラン少ない。まぁ有能。
ポジ要素としては2年目の山下航汰がブレイク。おそらく全試合フル出場で.276 23本 94打点という成績は素晴らしいです。出塁率が.349のOPSが.799と思ったよりOPS低いのは気になりますが、高卒2年目としては十分すぎる成績。ポジションは開幕のレフトから途中でファーストに回されてるっぽく、ファーストなら全体的にもう少しずつ底上げしていく必要がありますが、繰り返すけど高卒2年目でコレは特大のポジ要素です。すごい。
個人的に注目していた吉川尚輝なんですが、フル出場とはいかずも規定打席には到達。117試合で.282 1本 22打点 出塁率.350 OPS.729 失策7とまずまずなところ。盗塁が9 (52.9%)に留まったことはいただけませんが、第3次原巨人は2番強打者スタイルを続けてるのでそんなに目立った問題にはなってないか。これだけやれるポテンシャルを持っているので、 お願いだから哲人は見逃してください...
規定到達はこの6人でレギュラーが定まらなかったのがライトとキャッチャー。
ライトはパーラが94試合で.279 7本 35打点と地味すぎる成績。昨シーズンは印象的な活躍を見せた亀井だったが91試合で.265 9本 34打点と再び例年並みの水準に戻ってしまった。陽岱鋼も使われてたみたいだが78試合で.273 5本 50打点とむしろ一番まともだった説。いやぁわからんてそんな。
キャッチャーの争いが何気に熾烈。
最多出場は小林誠司だがたったの77試合。.206 0本 20打点 OPS .456はキャリアワースト級。盗塁阻止率も.200と話になりません。
ビックリする事になんとこれに続くのが高卒ルーキー山瀬慎之助。59試合で.225 1本 19打点。長打はこのホームラン1本のみでアヘ単極まりないんですが、得点圏では.356と見事喰らい付いてみせてます。捕逸もたった1。持ち味の強肩を活かしての盗塁阻止率も見事5割。なかなかガッツあるところを見せていて、これなら原監督も気に入ってくれるでしょうね。嬉しいです。
正捕手候補だった大城卓三ですが、キャッチャーとしては38試合出場に留まりました、通算54試合で.311 3本 19打点 OPS .837という数字は明らかにスタメンにすべき内容なんですけど、インサイドワークの問題なのか。相変わらず首脳陣の評価は低いままで、もったいない。
銀仁朗は32試合出場。まぁ精神安定剤として。
ベンチを見ると右の代打が良かったみたい。
元木大介が.274の14打点。得点圏打率が.361と持ち前の勝負強さを見せてます。
石川ダイナマイト慎吾も.270ではあったがホームラン0で打点4は少ないか。
チーム盗塁数は53で、昨年の83から36%減。重信も増田大輝も共に3盗塁 (率は100%)に留まっていて、代走からの盗塁好きな監督的には不本意っぽい。ここは来年以降の課題として調整してきそう。
ということで主力は数字を落としてしまったが、楽しみな若手が出てきてて、未来につながるシーズンになったかと思われる。




3位 広島東洋カープ 67勝70敗6分
連覇が止まり、監督も代わり、再出発となるシーズン。
まず目につくのが、鈴木誠也のものすごい凡庸な成績。125試合出場ということはまた微妙にスペ気質を出してしまったのか。.286 18本 83点 OPS .847という数字は流石にダメでしょう。現役最強野手の一角として今年は三冠王候補ぐらいに言われていたはずだが、んーダメですね。これじゃあサゲマン言われるので、奥さんのためにも頑張らないとね。っていうか盗塁21アテンプトの成功が9ってひでぇよ。走んなよ。頭緒方かよ。
ただ誠也さん一人の問題というか、まともな5番打者がいれば違ったのかもな。
おそらく5番で最多出場は松山と思われますが419打席で.233 5本 39打点 OPS .618では脅威にならんわ。
助っ人はピレラが.230 8本 41打点 OPS .676、メヒアが.218 11本 30打点 OPS .673とここら辺の弱さが打線全体に響いたんだろうね。あれやね、バティスタの呪いということだろう。
移籍2年目の長野久義もイマイチでした。.214 3本 45打点 OPS .562はスタメンレベルではないなぁ。
打線の及第点としては西川龍馬。フル出場で.286 15本 70打点 .813はキャリアベストではないが、まぁまぁいい。
あと熱い冬を過ごした菊池涼介。.255 7本 52打点 26犠打。まぁいかにもな感じだけどセイバー的にはクソで盗塁成功率63.2% (24/38)、129三振、OPS .655とかはもはや前時代的な数字の並びです。失策8でいつものゴールデングラブ賞獲得となりましたが、かなりとんがった成績で使い辛そう。1980年代とか90年代ならもっと絶賛されていたはずで、生まれてきた時代が悪かったかもしれん。
同じく熱い冬を過ごした小園海斗ですが、こちらはやや伸び悩んで54試合出場の.246 1本 25打点 0盗塁 OPS .592は寂しいですね。100試合は出るかなと思ってたけど、佐々岡新監督はベテラン厨説あるんか。
残留した攻守の要である會澤翼は.251 15本 75打点 OPS .741 盗塁阻止率 .324ということで、ぼちぼち。
キャッチャーの内訳は石原が10試合、磯村が8試合、曽根が3試合、中村奨成が1試合。坂倉はキャッチャーとして全く出場せずたった6打席で.167。坂倉は何年プロスペクトで居続ければ気が済むんでしょうかねぇ。
ベテランの安部とか田中広輔も半分くらいしか出場しておらず、かと言って野間とか堂林とかルーキー宇草とかも出場ちょびっとだけ。将来への投資はあまりなかったみたいで、大丈夫なんでしょうか。
一方、投手陣はと言うとこれまた微妙なところ。
出戻りのマエケンが勝ち頭で2.48 14勝7敗。6月26日の中日戦では自身8年ぶりとなるノーヒットノーランを成し遂げるなど相変わらず素晴らしいんですが、後が続かない。
ジョンソンは防御率2.20と奮闘を見せるも10勝9敗と勝ち星が伸びず、本来のエースである大瀬良大地は3.43の9勝13敗と二桁勝つことすら覚束ず。大瀬良はマエケンがいると甘えてダメになるのか。
ドラ1ルーキー森下は106イニングの3.65 4勝8敗と期待に応えられず。
一番の誤算は残留組の野村祐輔でたった8試合登板の5.54 2勝2敗と目も当てられない成績に終わってしまった。
昨シーズンきっかけをつかんだ床田だったがどうやら今シーズン途中でブルペンに回ったみたい。39登板のうち先発は9で、防御率2.35の6勝5敗2セーブ15HPの好成績となっているが、えらく佐々岡監督の場当たり的起用が目に付きますね。大丈夫なんか。
九里は逆にリリーフから先発に戻った感じ。野村の穴を埋めるべく、3.07 7勝4敗1セーブ9HPとここ数年の継続性を見せています。いい選手だ。
リリーフ陣を見るとクローザーに入るはずの佐々岡が40試合登板で67イニングと結構無茶してます。1.88 4勝5敗19セーブ11HPは立派な数字ですが、起用法を決断しきれなかった感じなのか。
フランスアが3.36 3勝2敗27HP、アドゥワが1.37 1勝5敗1セーブ14HP、一岡が2.84 4勝5敗9セーブ16HP、今村が2.03 0勝1敗1セーブ5HPと、各々安定感を見せていただけに、全体的な運用は疑問符がつきますね。
総じて、打線の薄さが露呈されたのと、新監督の未熟さが主に出てしまったシーズンと言えるでしょう。




4位 横浜DeNAベイスターズ 68勝72敗3分
近年の躍進でいよいよセリーグ制覇を目指す新シーズンだったが3位と0.5ゲーム差の4位。
原因は何と言っても先発の不甲斐なさ。
エースの今永は今シーズンも安定感を見せつけ、209.1イニングを投げ、1.63 17勝4敗 189奪三振沢村賞級のピッチングを披露。現役最強左腕の名を欲しいままにしています。素晴らしい。
ところが、他に誰も規定投球回数に達さないのはマズすぎる。
イニングで続くのが三浦大輔だからね。3.23の7勝10敗はうまくいかない時の番長成績っぽい。
2年目の上茶谷は4.27 4勝8敗とどっぷりジンクスを感じさせる結果に。平良が3.82の5勝5敗、なぜかTJしてない東が4.56の2勝7敗と伸び悩み、濱口も5.38の3勝7敗と大ブレーキ。大貫や井納も2勝止まりとローテ入りまで行かなかった。
ブルペン陣はパットン (17HP)、三嶋 (18HP)、エスコバー (22HP)、石田 (24HP)、武藤 (21HP)が控え、クローザーの山崎康晃は1.18の2勝5敗41セーブ10HPと今年も最多セーブに輝いており、先発さえ揃えば継投で逃げ切れたんじゃないのかという勿体ない結果に終わってしまいました。はい。
打線は主力どころが健在ぶりをアピール。
ネフタリ・ソトは故障欠場もありながら.311 43本 103打点 OPS 1.00と三冠王レベルの数値を残した。メジャーが関心という噂は現実味がありそうでやばいよね。
ベテランのホセ・ロペスもさすがの安定感。.307 25本 82打点 OPS .861と衰え知らずの打棒で3年ぶりの最多安打のタイトルに加え、B9&GG賞を獲得という素晴らしいシーズンとなった。
主軸の宮崎も奮闘。惜しくも三割は切ってしまったが、.298 15本 67打点 OPS .829と合格点。
移籍3年目となる伊藤光も全試合出場で.256 8本 53打点とまずまずの成績。先発陣崩壊の責任を感じているだろうが、打撃成績は悪くなかった。あとゴールデングラブ賞を獲得で、キャッチャーで両リーグGG賞はけっこうな快挙じゃないですかね。城島健司ぐらいしかいないんじゃないか。
守備職人の大和は.249 0本 34打点 OPS .564と物足りなさが出てきた。2割7分は欲しいんだけど、難しいか。
しかし問題は外野3枠で、ここの開幕時に想定された布陣が機能しなかったのが痛かった。
メジャー移籍の筒香の穴を埋めるべく期待されたオースティンがたった55試合出場の.171 7本 14打点に終われば、新キャプテンに指名された佐野に至っては38試合出場の.146 1本 5打点と大誤算に終わってしまった。共に打線のキーを担うはずが、全く戦力にならず。
蓋を開けてみれば、中堅手のひと枠を争うと見られていた神里と梶谷が共にスタメンに定着することとなり、前者は.253 1本 45打点 17盗塁 (73.9%)、後者は.206 11本 56打点 16盗塁 (94.1%)とそれなりに持ち味を出した。ただどっちも三振が3桁に乗ってしまう脆さで、出塁率も3割ギリギリというレベルしかなく、打線の安定感の欠如に繋がってしまった感は否めない。神里はGG賞を初ゲット。
外野の最後ひと枠はどうやらアレックス・ラミレス監督本人が収まってたようだ。規定打席にはわずかに到達しなかったが.317 17本 69打点 OPS .891となかなかの結果を残している。
ということで筒香の穴は感じさせなかったと思うが、それ以上にクリーンナップの脇を固めるメンバーが軒並み成績を落としてしまったため、全体として攻撃力は増して行かなかったという感じだと思う。
ベンチを見ると柴田が.229、伊藤裕季也が.183、桑原が.196、乙坂が.094と、ここら辺の突き上げのなさも長いシーズンで痛かったかなと。
開幕時には優勝候補の一角にも上がっていたベイスターズだが、力が発揮されることなく4位に終わってしまいました。




5位 中日ドラゴンズ 54勝82敗7分
なんJでは黄金期が近いと評判の中日ですが、結局は5位から浮上せず。
先発を見てみると、規定に達したのが大野雄大と柳のみ。
大野が2.46 10勝9敗と実にらしい成績を残せば、柳も3.06 8勝10敗とこれまたいかにもな成績になっていて、この二人は期待に応えた。
しかし。
飛躍を期待された2年目の梅津が大ブレーキ。6.35の1勝6敗と全く戦力にならず。
小笠原も5.95の4勝4敗となかなか殻を破るには至っていない。
上手くいけばブレイクする可能性もあったロメロだが、こちらも4.79の2勝8敗で救いのないシーズンとなってしまった。
大野、柳に次いでイニングを食ったのがなんと吉見 (113回)、そして笠原 (109.1回)。防御率はそれぞれ3.42と2.63と悪くないが、2勝5敗と6勝6敗で、援護に恵まれなかった。
あと気になるのがルーキーの岡野。92.2イニングを投げ3.98 2勝6敗。ローテ5番手6番手としては悪くないか。
リリーフだと祖父江の奮闘が光ってます。58試合登板の78イニングという無茶をやらされながら、防御率1.96の1勝1敗1セーブ11HPという見事な成績。さすがに年俸上がると思いますが、どうですかねダルビッシュさん。
開幕時にはクローザーを与田にしたんですが、たった21試合しか投げず。サボりやがった。
抑えはライデル・マルティネスが引き継いだみたいで0.84 1勝2敗18セーブ7HPはとってもいいんじゃないでしょうか。奪三振率10.05、WHIPも0.93と隙がありません。
セットアッパーで言えば福、岡田、藤嶋あたりが頑張ってるかな。ただいずれも防御率が2点台後半から3点台で、まぁちょっと信頼感は生まれなかったかなという気もする。
鈴木博志は勝ちパターンから外されてるのね、なんかひでぇもんだな。雑すぎんよ。
その一方、打線はわりと各々頑張ったみたいだ。
特に光ったのが3年目のアルモンテ。.316 4本 60打点ということで、OPSこそ.769と伸びなかったが、来日以来安定している打率が今シーズンも健在。そんなに高い数字ではないのだがなんと首位打者に輝いた。しかしB9ならず。なぜ。
5年目のビシエドは及第点という感じで.290 19本 94打点 OPS .818。何と言うか、思ったよりはホームラン少ないけど、思ったよりは打率が高い系なんだよね。フリースインガーぶりは変わらずで、総じては4番打者として物足りないところだが、打席の威圧感は確かにあるので、チームで最も4番に向いているのは間違いないかなと。
大島は冴えないシーズンとなってしまい、打率が.272はイカンね。三振99もよろしくない。盗塁も33/44では効率が悪い。ただこんな成績でもベストナインになってしまうあたり、テキトーすぎますね。やっぱ記者投票ってクソだわ。
平田は安定感のある.270 12本 53打点 OPS .779。 得点圏打率が.221なのは意外だが、まぁ全体的には平田っぽい、平田に馴染む成績になってる。
福田も規定到達。.258 15本 61打点 OPS .722。何年か前にこれくらいの成績が出て、さぁいよいよとなってもう3年ぐらい経ちましたけど、リセットはされずに足踏みだから悪くないとは言え、ひょっとしたらこれぐらいがピークなのか。それとも和田一浩曲線がこれから待ち構えているとでも言うのか。わかりませんが、まぁ主力レベルの成績ではある。OPSはもうちょい上げたいね。
復活の荒木雅博もフル出場。.256 2本 35打点 32盗塁 (71.1%)と往年の感じを出してます。OPSは.599でそんなに低いんかと思ったけど、今調べてみたら全盛期でも.700を超えるシーズンもほとんどなく、セイバー的には1番打者っぽくなかったんだなと初めて知りました。そんなに四球少なかったんかと。あのスタイリッシュでスマートな振る舞いから勝手に選球眼が良いタイプの選手と思ってましたが、実はわりと奔放でフリースインガー気味な人だったわけだ。まぁ確かに言われてみりゃ固め打ちばっかりのイメージはあるし、もし荒木まで粘れるタイプだったら、荒木井端でピッチャー死ぬわな。さすがにそこまでではないと。わかりました。
京田は.230 3本 39打点 14盗塁 (63.6%) OPS .572と、なんか年々落としてませんか。13失策ということでGG賞も坂本勇人に奪われるしで、どこかでブレイクスルーは必要なんですが、煮え切らないです。守備全振りで行くんですかね。
昨シーズンついに飛躍を見せたキャプテンの高橋周平ですが、どうやらまた怪我したのか、78試合出場の.210 2本 27打点 OPS .582は最悪極まりません。怪我じゃなくて普通にスランプだったのか。一応昨季はB9とGG賞を初受賞だったものの、成績としては3割を切り、.293 7本 59打点。失策8は優秀だが、これじゃあ中日の三遊間はディフェンス重視なのかっていう。これじゃあ堂上直倫の出番あるのかよって。
その直倫は52試合で.140 3本 13打点 OPS .461。ホームランの感じは昨年っぽいけど、これじゃあね。
注目のキャッチャー争いですが、期待の郡司は52試合で.140 0本 5打点 OPS .339と大苦戦。阻止率は.333だったが、まぁスケールアップは必須です。
最多マスクは大野奨太ですか。打率.152とか苦しすぎます。加藤も.182だし、ここは大きな弱点ですね。
そしてルーキー石川昂弥は54打席に立ちました。打率.111でヒット5本のうちホームラン1本出てますね、打点4のOPS .327。一発出たのは順調な証。これからでしょう。
根尾は出番なし。もっと先か。
まぁ中日はとにかくピッチャーやね。若手先発もブルペンもどちらも期待を裏切りました。




6位 阪神タイガース 37勝100敗6分
やってしまいました。100敗です。プロ野球史上2チーム目の100敗。1961年の近鉄パールズ (36勝103敗1分)以来の100敗。
初年度楽天も、暗黒時代のベイスターズも、クソみたいに負けまくってたこの前のヤクルトでも達成しえなかった100敗。これはあかん。
原因はどこか。
昨シーズンのAクラス入りの原動力となった投手陣だが、まぁ当然のように成績を落としている。
先発で及第点を与えられるとしたら秋山拓巳西勇輝だけだろう。
秋山は163イニングで2.87 9勝14敗。QS率も80%と役割は果たした。打撃は不調で.149 0本 7打点止まり。
西勇輝はQS率59.3%で6勝15敗とやや不安定な内容ではあったが、防御率3.41で187.1イニング食ってるので、まぁ辛うじて踏ん張ってはいる感じか。
問題は残りのスターターたち。
昨シーズン9勝の青柳が大ブレーキで89イニングを投げ6.27の3勝12敗は痛すぎます。
あとはみんな1勝とか2勝ばかり。小野も高橋遥人も才木も岩貞もガルシアも望月もみんなひとつかふたつしか勝ててません。
そんな中ポジ要素としては藤浪晋太郎。4勝11敗で4.32ではありながら、131.1回を投げられたのは一歩前進ではないか。ちなみに暴投は2、与死球は9でイニング換算だと0.62。あんまり成長していないのか... でも奪三振率は7.95となかなかの数字。とりあえずはドン底からは顔を少し出せたか。
もうひとつはルーキーの西純矢。4試合に投げ4.29 1勝1敗で、プロ初勝利を挙げている。打撃でも7打数2安打の.286 1打点 OPS.715と立派なところを見せた。これからよ、これから。
リリーフ陣は悪くなく、藤川球児防御率0.76で16セーブ11HP。奪三振率は10.46、WHIPも0.97と驚異的な数字だが、如何せん勝ち試合が少なすぎてセーブ数は伸びて来ず。
昨シーズンの中継ぎの大黒柱だったピアース・ジョンソンの穴を埋めるべく獲得されたエドワーズも0.96 8セーブ20HPと奮闘。ただWHIPは1.21で昨年のPJの0.80を思うと不安定だったかもしれない。まぁ贅沢な話ですが。
去年良かった島本は2点台後半、能見さんも2点台後半で、普通。
例の守屋は2.51 3敗14HP。
こう見ると確かに先発は不甲斐なかったが、本当の地獄はここからだ。
野手成績を見て、そのグロさにドン引きする。
規定に到達したのは大山、糸原、糸井、北條のみ。
規定打席に到達した者のうち、チーム内最高打率は糸原の.261。最高が2割6分1厘って。
規定打席に到達した者のうち、、チーム内のOPS最高は大山の.679。7も超えないんか。
ホームランのチームトップは糸井の10本。10って加藤球じゃないんだから。
打点トップはなんと矢野の50。逆に矢野おらんかったらどうなってたんや。
マルテ・ボーア・サンズといずれもレギュラー定着に至らず、梅野も矢野にスタメンを奪われる始末。まぁ矢野が打ちまくってて.344のOPS .867だからしょうがないんだけど、これでいいのか阪神
そして一番の衝撃は、救世主・近本光司まさかの冷遇。103試合で.223 5本 27打点 12盗塁 (80%) OPS .612。どうしてこうなった。
開幕戦がヤクルト戦だったので見てたんですよ。そしたら6回表ぐらいに近本の第3打席。いきなり阪神が代打・矢野を出してきてドン引きする。えっ近本に代打出すんか?いくら石川カツオだからって近本やぞ。正気か?って。
この試合スタメンがボーアだったんだけど、ボーアも途中で代打マルテかサンズか出してきて、それでしまいには最終回にはそこに代打の上本か誰かを出してきてたのよね。普通そんな4番を取っ替え引っ替えするか普通。ありえん。マジありえん。
まぁそんなことやってたら100敗もするわ。あまりにも采配に信条がなさすぎる。場当たりにも程がある。
福留も64試合で.238に終わってしまった。そろそろその時は近づいてきている。
外様に頼り、ろくな生え抜きを育てて来なかったタイガース。ツケを払わされる日は、そう遠くないはずだ。
あっ、ちなみにポジ要素。
遠藤成がプロ初ヒットをマーク。井上広大や及川はまだです。
あと藤浪以外のコロナポジ組についても。
高山俊は.230 1本 10打点 OPS .604。
伊藤隼太、長坂は一軍出場なし。当たり前じゃ。





文章書くのは疲れますが、セイバーの勉強は楽しいです。
明日はヤクルト編です。どれだけの分量になるのか...