No.19 "Dark Side Of The Moon" Lil Wayne ft. Nicki Minaj



Lil Wayneっていう人はラッパーなんですけど、この曲においてはロマンティックに情熱を持って熱唱しています。単純に上手い。歌が上手いわけじゃないけど、やり手っていう意味で上手い。
彼はもともと進取の気性に富んでいるタイプの人なので、良さげだったらチャレンジするっていう身軽さと大胆さでもっていい感じに仕上げると。
ただ惜しむらくは、なんとなく古さが感じられるのよね。なんか古いなぁって。
それは題材なのか作風なのかわかりませんが、どうも旬を逃してしまっている感じを受けてしまう。
お家騒動からの度重なる延期を繰り返した末になんとか無事にリリースに漕ぎ着けた『Tha Carter V』ですけど、全体的にシャープで充実した内容であるにも関わらず、やはりどうしても暗い影が付き纏うというか、なんか明るくなれない何かがある。
全盛期をこんな感じで浪費してしまったことは大いに後悔してるでしょうね。やっぱJuvenileやB.G.たちに着いて行った方がよかったんだろうか。


Nicki Minajって女性ファンがたくさんいるとのことなんですけど、それがよくわからんのよね。
こいつほどあざとくて性を売り物にしている人は、音楽業界にいないと思うよ。ようこんなの応援できるなぁって。
前にも書いたことあると思いますが、アメリカの女性ラッパーって日本の女芸人と全く同じ。人口の少ない隙間産業に飛び込んで、大して綺麗でも可愛くもないくせにチヤホヤされる。実力はないのに総数が少ないので無駄にフィーチャーされる。自分のこと可愛いと思っている。ブサイクと貶されると怒ったりイジける。自分の職業に対する矜恃など一切持っておらず、本当のところは歌手・モデル・女優の仕事へと進出したがっている。
Nickiの場合はその上に整形尻で売っているという貪欲さ。このえげつなさですよ。ある意味プロフェッショナリズムの極みですが。
彼女のファンっていうのは、彼女のどこに惚れ込むんですかね。
何としても売れようっていうそのプロ根性に惚れたんですか?まさかね。
あれか、自分よりもブサイクだから応援できるっていうことなんかな。自分よりも格下だから素直に応援できると。
吉岡里帆は嫌いだけど、近藤春菜は好きっていうのと同じか。なるほどね、よくわかりました。
あほくさ。