鹿島アントラーズ 対 横浜FC

シーズン最終戦が終わり、残ったのは虚しさばかり。
何という無駄な一年だったのでしょう。
蒔いた種が云々と指揮官はスピーチしていましたが、あなたは適切な水や肥料を与えたのでしょうか。
レジェンドOBに再建を託して降格するという、まぁよくある光景にはならずに済んだ。そこだけは感謝してる。
その一方で、こんだけテキトーに一年を過ごして勝ち点50以上の楽勝残留どころか5位なんだから、チームとしてはもう少し上も望めたんだろうなぁって思ったりもする。
とか書いてみたけど、全て実力。己の力不足が招いた結果。指揮官一人のせいではない。みんな悪い。全員が悪い。
審判のせいもなくはない。運がなかった場面もあったし、怪我人も出てしまった。
でもまぁ足りない。圧倒的にクオリティが足りなかった。
それでも5位って... びっくりすぎる。どうなってんだJリーグ


近年のアントラーズの迷走の根っこにあるのは、コンチネンタルスタイル、つまりはポジショナルプレー導入問題でして。
個々の閃きとインスピレーションとアドリブに依存していた攻撃では安定感がなく、選手の質も往年時と比較して落ちていることも踏まえて、より合理的に論理的に得点できるよう世界のトレンドというか一般常識を大前提に取り入れようと模索していたここ数年。
それなりに機能して付け焼き刃ながらも調子いい時もそりゃあったけど、結局は選手たちの理解が薄く、再現性がないから安定しない。結果が出なくなるとテンパって手詰まりになって個人技の合わせ技で打開しようとする。何とかなる時もあるけど問題は何も解決せず、結果が出ないことで監督の求心力は失われていき、我慢しきれないフロントも志半ばで解任、手の空いてるOBを据えて、伝統的スタイルと言えば聞こえがいいけど、要は幼稚なキック&ラッシュを繰り返すだけの日々。上積みなんてあったもんじゃない。


言い訳させてあげると。
なんだかんだここ5年くらいも定期的に選手たちが海外へと飛び立っているのは事実。
上田綺世とか町田浩樹が常本佳吾が今もいてくれたら、全くチーム力は別物になっていた。当たり前。


いない人を恋しがってもしょうがない。未来を見据えて生きていく。
僕が思ってるのは、何もポジショナルプレーだけをやるとか、ゲーゲンプレスオンリーで試合に臨むとかではなく、両立というか両方やれよっていう。二段構えでいいじゃない。
今日もさぁ、なんだよあの攻撃は。何となくパスを回して、何となくサイドにつけて、考えなしにクロスを入れて、いとも簡単に弾き返されると。どういう目論見とかプランニングの元にああいう攻撃を続けているんだい?
今時フォーフォーツーからのセンタリング一本槍の攻めとか、一体君たちはいつの時代を生きているつもりなんだ?
2023年だぞ、1980年代1990年代じゃないんだぞ。わかってんのかマジで。
プレミアリーグになる前のイングランドサッカーみたいな攻めをしやがって。


補強の話なんですけど。
大して予算も取れないでしょうし、多くは望みませんが。
とりあえず小泉慶白崎凌兵をもう一度獲得してもらえませんか。
彼らも年齢を重ねていて難しいところもあるでしょうが、今のアントラーズに足りないところを埋めてくれる存在が、ぶっちゃけ彼らしか思い浮かばないんです。
まず単純に彼らはインテリジェンスに優れていて、ポジショナルプレーを高いレベルで理解できていた。右サイドバックに小泉、中盤の一角に白崎を置くことで滑らかに展開できる。
そして何よりも、ここ数年の鹿島に圧倒的に欠けている、勝負への執着、闘争心、度胸を持っている選手だから。
なんで生え抜きでもない彼らが魂とスピリットを持っていて、生え抜きは誰も持ってないんですかね。
魂を見せるわけでもなく、ただ淡々と敗北を重ねるなんてさ、もう許されないようなことをお前らはやってるんだぞわかってんのかコラ。
じゃあ最近誰が魂持ってましたっけって思い返しても、あとは永木亮太金崎夢生ぐらいしか思いつかない。全然ダメだ。
そりゃ負けるわ。話にならん。


あのスピーチの感じでは岩政大樹は解任だろう流石に。
とりあえずは監督ガチャだな。
即効性を求めるなら石井正忠さんか黒崎久志さんか熊谷浩二さん。
将来への投資まで意識するならザーゴかリカルド・ロドリゲスか謎ブラジル人か。
原理原則を叩き込んでくれる監督が来てくれることを強く祈ります。


終戦で10分ぐらい荒木遼太郎が見られて、とりあえず良かった。
守備時のコース切りの上手さが炸裂して何回かつっかけてたし、綺麗なはたきで展開を作ったりして喜ばせてくれたりと、まぁ生存確認ができて一安心。
果たして彼は残留してくれるのか。
行けるならオランダとかドイツとか行って欲しいけどね。