まぁ欠陥スポーツ

昔、聞いた話。
高校の体育教師とバスケ部の生徒のやりとり。
「バスケって、2ポイントと3ポイントのシュートがあるんだろ?」
「はい、そうですね。」
「だったら全部3ポイントだけ狙えばいいんじゃないの」
「まぁでもなかなか入らなくて」
「だから練習するんだろ」


NBAの世界でもスリーの得点効率の良さが顕著になっていて、ビッグマンがゴリゴリやるよりも、上手く作ってダウンタウンから放つのがファーストオプションになりつつあるわけです。
Golden StateのSplash Brothersなんかはもう時代の象徴ですよね。あれだけ躊躇無くロングレンジを狙うっていうその清々しさこそが新世代。
カンファレンスファイナルでは散々な目に遭いましたが、Atlantaのバスケットボールも実にモダンな在り方を示していました。Paul MillsapもAl Hofordも、流れの中で当たり前のようにスリーを狙って行く。ストレッチ4どころかストレッチ5。どこからでも誰からでもスリーを狙える編成というのは、今後本当の意味でのスタンダードになっていくのかもしれない。
まぁ、スリーが無いチームが勝つのは本当に難しくなってきているんですよね。順調に歩みを続けるClevelandもスリーに大きく依存しています。JR Smithがいて、Matthew Dellavedovaがいて、Iman Shumpertも狙ってるし、James Jonesも控える。LeBronとKyrieも含めて、ファイナルはこのうちの誰かの爆発が必要ですよね。誰でも良いので4試合それぞれどこかで誰かが爆発してくれないと、Warriorsの得点力に追いつかない気がします。
今回のプレイオフで善戦を見せたMemphisとL.A. Clippersですけど、やっぱりウィングの得点力不足だと思うんです。Courtney LeeもVinceもJeff GreenもJJ RedickもJamal CrawfordもMatt BarnesもAustin Riversも、やっぱり物足りなかった。もう少し外が頼りにならないと勝負できない。いくらインサイドを制圧したところで、得点的に競ることができない。
Rajon Rondoも厳しいところ。スリーがないポイントガードとかマジでこれから辛いでしょう。


とはいえ、MJ時代の後にはShaq時代Duncan時代が来たわけで、いくらか反動もあるはず。
今回のドラフトはビッグマンが豊作で、注目が集まっています。
ドラフト上位のチームは新人を得た上で来シーズンをどういった戦術で戦って行くのか。興味深いところであります。


サイズとシュート力ということで、やはりPejaのようなヨーロピアンのトレンドも来そう。


日本人もまずはアウトサイドだよな。全員が全員ライン上で構えて狙えるように成長して行こう。2メートルを超える神宗一郎が理想。そういうのが揃えばワンチャンあるかもしれん。