#3 "キョコロヒーの歌" ヒコロヒー

@kyoccorohee

#日向坂46 #齊藤京子 #齊藤京子が可愛すぎる #ダンス振り付け #ヒコロヒー#キョコロダンス

♬ オリジナル楽曲 - キョコロヒー【テレ朝公式】

曲自体はごくごく凡庸なフォークソング。終始マイナーで飾り気のないコード進行とメロディラインは、番組の低予算っぷりを体現しているし、二人のローテンションと素敵な地声っぽいし、二人の長い下積み時代のハングリー精神を反映している... とか言えるかもしれない。
まぁぶっちゃけこの曲単体でどうとか言う感じじゃなくて、今年一番ハマったテレビ番組の主題歌なので、たくさん耳にしましたよっていうだけです。



今年ブレイクした芸人トップ3を挙げるなら、ヒコロヒー、もう中学生、そしておぼんこぼんになるんかな。どんな一年なんだよコレ。バグってます色々と。
僕がヒコロヒーを初めて見たのはゴッドタンの気づいちゃった発表会。同じ借金持ち芸人として今をときめく岡野陽一とかと並んで芸能界のしょうもない風習にいい角度で切り込んでいくヒコロヒーは当時から素晴らしかったし存在感あったけど、この芸風の女芸人とか大変そうやなぁという謎の感想ばっかりだった。
しかし彼女は真の実力派。あれよあれよと引っ張りだこ。ここまで一瞬でした。
かっこいいですからねヒコロヒー。佇まいもさることながら、やっぱり声がいい。ハスキーで色気があるけど、どこか呑気で人懐っこさもある。エピソードトークもやたら人間臭くて、やさぐれオンリーと思わせてまさかの共感呼ぶ系っていうギャップ。
そして、多彩で多岐にわたる趣味。実はアート系の知識がある。家に画集があったり、親がそういうの好きだったらしい。
youtu.be
ワードセンスのみならず、台詞や文章そのものが綺麗だったりする。「31の女が夏の夜に一人で線香花火... 自分が思ってるよりメッセージ性が生まれてしまう」とかサラッと言えちゃうあたりは、素直に憧れます。ええなぁと。
エッセイも最高でした。結構ドラマチックな言葉を紡いでて、めちゃくちゃ素敵です。ぜひぜひ。まともな女芸人なんてこの世にオアシズぐらいしかいないけど、あの二人の輝かしいキャリアに近づけるだけのポテンシャルはある。芸風も似てるし、平場もコントもほぼ完璧にこなせる。でも光浦さん大久保さんと違って微妙にルックスもそれなりに悪くないところが、逆に邪魔をする可能性がある気もする。


『キョコロヒー』っていう番組の存在は何となく知っていた。
ヒコロヒーのレギュラー番組ということで見たい気もしていたが、能動的に動くきっかけがない。
そんな中、『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~』という番組を見た時。
僕は初めて動いている齊藤京子を見た。
名前と顔は一応知ってる。静止画も見たことがある。でも動いてるところを見たのは初めてで。
おーなるほど、声がいいね。かっこいい。
周りのキャピキャピした日向坂46メンバーとは一線を画す存在感。
無理にはしゃいでない。無駄に騒ぐこともない。
おおよそアイドルとは思えないほどに冷静で淡々と己のトークゾーンをこなす姿に、正直しびれましたね。
ええやん。めっちゃいい。
バラエティの現場においてアイドル的な無駄を全て削ぎ落として立ち振る舞うその姿は、ちょっぴり往年のアイドリング!!!的な趣があった。
めっちゃ惹かれました。


そして程なくして、僕は『キョコロヒー』と向かい合うことになる。
そっけないけど人懐っこくて、ツンケンしてるけど優しくて、不愛想なようでラブリーな。
摩訶不思議すぎる、ざらざらの世界へ...




知らない人のためにどんな番組か説明しなきゃね。
表の看板には「ダンスバラエティー」という言葉が添えられている。確かに専門家によるダンス映像を見たり、う大さん (かもめんたる) やザ・ギースといった天才芸人たちによるダンスコントを見たりする場面も、一応あるにはある。
でもメインはトーク。ただただ二人で喋るだけ。
トークの内容もひたすら近況報告。お互いの近況報告を二人で喋るだけ。
それだけなのに、なぜか面白くなる。やたらクセになるぐらい面白いんだ。
お互いに確固たる主義主張があって、お互いに頑固なので簡単に譲ったりしない。
先輩だからといって媚びたりしない。アイドル相手だからといって媚びたりしない。
礼を失したりはないが、けっこう平然と意見がぶつかったりする。ゆるい口ケンカも時折出たりするぐらいの。
でもその過程も着地も、何となくラブリーでほっこり微笑ましくなるという不思議さ。ごちゃごちゃやっている姿にニッコリ、最後に導かれる謎の結論にもニッコリ。
二人のタレントとしての地力の賜物でしょうね。


齊藤京子は普通にボキャブラリーがありそうなのに咄嗟に出てくるワードチョイスがやたら斜めに偏っていて、それが語弊を産みまくってしまうんだけど、そこが妙に可愛げがあって面白い。またヒコロヒーがそれらを全て大らかに受け止めた上で的確にお笑いで落としてくれるから、さらに心地よくなれるっていう。
簡単に突っ込むこともあるけど、むやみに否定したりせずに受け止めながら笑いで着地するっていうのは、多様性を否定しない令和のお笑いですよね。ヒコロヒーの素晴らしさが光ってます。
「(世間一般と比べて)変わってると言われがちな人が、変わってるまま、何も解決せずに帰れるっていうのが目標」って、前に星野源のANNに出てたオードリー若林が言ってて、うわぁすげぇなぁと感動したんだよね。すごいこと言ってんなぁと。
この若林イズムだよね。ヒコロヒーにも、キョコロヒースタッフさんたちにも、この美学があると思う。
以前キョコロヒーの番組内で春日=ヒコロヒー説っていうネタもやってましたが。
ヒコロヒーは若林と春日のハイブリット、一人オードリーっていうことになるんか。マジかよ。


泣けるやつもひとつ。
先日行われたバラバラ大選挙っていうのがありまして。
テレ朝の深夜バラエティ番組が選挙で戦って、勝ったら特番をやれるっていうイベントにおいて。
キョコロヒーが視聴者投票1位になったんですよね。
それを受けての二人のコメントがとってもいい感じなので、ぜひ読んでみてください。

齊藤京子(日向坂46)コメント
この度はみなさんのおかげで『バラバラ大選挙』第1位になることができました。本当にいつもありがとうございます!
いろいろな現場で「『キョコロヒー』、面白いね」と言われる事もあって最高に嬉しいです。これも相方のヒコロヒーさんのおかげです…いつも支えてもらっています!
『キョコロヒー』はこれから日本を代表するような大人気番組になっていきたいと思っています。この世でいちばん大切な『キョコロヒー』、これからも応援よろしくお願いします。私めっちゃ本気です! 特番もいつもどおりの『キョコロヒー』らしく頑張ります!

ヒコロヒーコメント
鬱陶しいアイドルと偉そうな若手が変な言い合いをしているだけの番組が、視聴者の方に愛していただけたのだとしたら、毎回快くVTRに出演くださるユニークなダンサーさんたちや芸人の諸先輩方のお力を貸していただきながらのことだと感じています。
私は芸歴11年の中で諦めることがとても得意になってしまいました。今回の大選挙も期待をするとショックを受けるので、このチームで特番をやれれば嬉しいけれど、1位を取ると掲げることは怖くてできませんでした。しかしガサツで鬱陶しくワガママで人の話を全く聞かない生意気な横の女は向こう見ずに、未来を信じて前向きな希望をたくさん語っていました。
きっと視聴者の皆さんにも、その明るい希望が届いたのかなと思います。視聴者の皆さんが好きになってくれた色を大切にしながら、より多くの方にも愛していただけるような、この番組らしい特番をお見せしたいです。
by バラバラ大選挙|テレビ朝日




笑いあり涙ありのキョコロヒー、絶賛放送中です。
最後にバラエティ評論家、徳井健太先生のありがたいお言葉を載せて終わろうと思います。
ご静聴ありがとうございました。

【徳井】『キョコロヒー』も相当いいなと思いますね。ダンス番組ってことですが、ヒコロヒーはもちろん、齊藤京子さんの“声”がいいですね。僕は相づちのうるさい番組が好きじゃないんですが、この2人って相手に気を遣っていないし、なんなら無視するときの“間”がいいんですよ(笑)。しかも、ヒコロヒーからは「この番組で売れてやろう」っていう鼻息が微塵も感じられない(笑)。アイドルをいじめてやろうっていう感じもないし、かといってフォローしてやろうって気もなさそうだし。お互い違う土俵がある2人だからいいのかもね。いうなれば“すごく大事にしてるバイト先”みたいな感覚かな。“私たち、本業は別にあるけど、この職場は時給いいし楽しいから辞めたくなくて大事にしてるんだー”みたいな…。そのトークがすごく心地いいし面白いし、なんか20~30代の女性が2人でしゃべってるっていうの、イイっすね(笑)。
by テレ朝『バラバラ大作戦』をノブコブ徳井が分析 ヒコロヒー×齊藤京子の空気感を絶賛「気を遣っていない」 | ORICON NEWS