相変わらずの動画紹介ブログ

www.youtube.com
朗希くんのオリックス戦を見て思ったのが、フォークが少し左に曲がるんだよね。中継を見ながら、スライダーすごいなぁと思ってスローモーションの握りを見てみると挟んでて、意外にフォークなのかと。
140キロ代後半の凄まじい初速からググッとブレーキがかかって、そのまま左下に鋭く沈んでいく。
握りだけで分類するならフォークだけど、初速が出てる分ブレーキングの厄介さは一般的なフォーク以上でチェンジアップなみの質感もあるし、単純に真下に落ちない見慣れぬ軌道ゆえにバッターにはそう簡単に拾われないし粘らせない。タイミングもコンタクトも取りづらい、極めて強力な持ち球になっているし、あの破壊的なストレートも持ち合わせているから余計に効果が増している。オリックス戦はカーブも有効に使っていて印象に残ったが、実際はストレートとフォークの二択でも相手打者を充分にドミネートできるぐらい、それくらいこの2球種が強いんだよなぁ。
ここ数年のプロ野球界No.1投手は間違いなく山本由伸で、柔剛兼ね備えたあの芸術的な投球は他を寄せ付けない圧倒っぷりであったが、それとは全く異なるストロングスタイルで並びかけているのが佐々木朗希。
昨年の日本シリーズを見て、山本由伸の投球は食らいつこうと思えば辛うじて粘れる感じはあった。もちろん絶好調なら掠りもさせないだろうし、そうでなくても引き出しが多い分どうにか躱していく投球術もあるから極めて困難ではあるんだけど、粘り強く辛抱強く食らいついていくことで球数を消費させることは不可能ではないかなととりあえず思った。
でも朗希は... コンタクトすら極めて難しい。粘ろうにも当たらない。しかも松川虎生と組むバッテリーには遊び球や見せ球など一切なし。あの圧倒的なボールをひたすらゾーン内に集めてくる。それも内外の際どいところへ平然と。見逃せばストライクだし、当てようと思っても簡単に当たらない。あんまり当てる意識が強まるとあの独特なフォークにバットが止まらなくなる。両方ケアしようと思っても、どっちつかずにしかならない。片方にヤマ張っても、打てる保証などまるでないし、当たる保証すらない。球数を稼げるビジョンがまるで浮かばない。
当たらないんだからね、バットに当たらなかったら何も起きようがない。
打線が対策を立てようがないのなら、もう手段はひとつ。
佐々木朗希を止めるのは相手の先発投手しかいない、ということ。
昨日の試合も、佐々木朗希を止めたのは、間違いなく上沢直之である。素晴らしいピッチングでした。
朗希くんも勉強になったに違いない。あの姿こそエース。エースとは何か、エースのあるべき姿とはどんな形か。たとえどんなに苦しくたってチームを勝利に導いて見せるのがエースなんだと。
大船渡高校と千葉ロッテには申し訳ないが、ああいう先輩の姿は見たことなかったと思うんだ。どうやったって自分がナンバーワンで、チームを引っ張る先輩の背中とか見たことなかったと思うから。
あの情熱的な上沢の投球がまた佐々木朗希の成長に繋がってくれたらと願うばかりです。
www.youtube.com
blog.livedoor.jp



一方、我らが奥川ヤスの近況はというと。


楽しそうやね。まぁ慌てず騒がず。
また大きくなればいい。その時をじっと待つ。