Justin Timberlake『The 20/20 Experience』

なんかさぁ、無駄に1曲1曲のアウトロが長いんだよね。冗長。アルバム全編にミスチルの終わりなき旅みたいな不必要アウトロ。

本音を言うと、ポップスは4分以内に終わらなきゃ失格だと思ってます。そうあるべきだと、僕は個人的に思っていて。それができないアーティストは力量が足りてないんだなと。

それでも、必然があればね、そうなるべくしてなったんだったら、それでもええんよ。
例えばLuther Vandross"Superstar"のアウトロとか、例えばKanye West"Devil In A New Dress"の中盤の演奏とか。あーいうのは理解できるし、曲が長くなるのも必然が感じられた。

しかし、どうなのJustin。
もちろん本人には考えがあるんだろうけど、僕にはそれがわからなかった。無駄に長くしてるようにしか思えなかった。

前作の"What Goes Around.../...Comes Around"とかも長かったけどさ、あれはわかるじゃんね。あれとは違う。


アルバム全体はすごく洗練されていると思う。ドープでポップという基本線はしっかり築けているんじゃないか。
メロディの質、これは完全にリスナーの好み次第ではあるんだけど、やっぱり僕は彼のメロディは好きだね。安易なリフレインに逃げず、丁寧に紡いでると思った。そうでなくちゃ。

その中に散見する若干の物足りなさ。
手堅いというか、閃きがないというか。ぎらついた物がないというか。
好きかどうかはおいておいて、RihannaKaty Perryあたりがどんどんポップスを更新しているのは、やっぱり凄いことなんだよな。彼女たちはリリースペースを変えることなく、新しくあり続けてる。
前2作が異常すぎたんだろうけど、今作にはそういうクリエイティブな勝負はイマイチ感じられなかった。
UsherBeyonceみたいなトレンドセッターという責任はJTにはないと思うけど、何かしら歴史に残るようなモノにしてほしかった。

Kanyeが最近Justinに噛みついてたけど、まぁ、わからなくもないよ、その気持ち。あれはパブリシティスタントではなく、わりとガチでJustinに失望したんだろう。なぜそこで終わるのかっていう。
僕は"Suit & Tie"好きだけどね。


とりあえず何周かはしないと。