Here We Go Again

Anderson .Paakという人のアルバム『Malibu』。
どうせラッパーだろうと思ってたら、今流行の歌ってラプれる人らしい。しかもDrakeみたいにラッパーがメインで行きたいタイプではなくて、どっちかいうと歌がメインな気がする。
言うなれば、ゆとり世代Bilalというか、ギターをピアノにして品行方正なLyfe Jenningsというか。流れとしてはFrank Ocean以降っていうところだろうね。ノンケなFrank Ocean。
こういうのがDreの好きなタイプなんだろうな。
Bilalほどイッちゃってないけど。Bilalほどフリーキーではなく、まだまだ常識の範囲内。でも、その方が安心する人もいると思う。あんまり才気走ると恐いっていう。だからチャンスはあるんじゃないか。受け入れられやすいかもしれない。芸術はたくさんの人に感じてもらった方が幸せだ間違いなく。


冒頭の"The Bird"の流麗な鍵盤の音色から「あっコレ好きなヤツだ」とわかる。
そこからいくつかG-Funk寄りのプロダクションが続く。んー、まぁ本人の趣味ならいいんだけどね。ドラムの重みとか響かせ方とか。Dreに気を遣ってるだけならやめてほしいなぁ。
でも大丈夫。しばらくして、再びフリーな表現が溢れてくる。フローも交えながら、メロディも豊かに、リズムもタイトに。
アルバムを聴いてる途中から、早くもう一度この曲聴きたいなっていう気持ちになる。早くアルバムを頭から聴きたいっていう気持ちになる。
すごいわくわくした。また今年もたくさん音楽を聴こうなんて当たり前のことを思った。