No.9 "愛は勝手" aiko

アシッドジャズ的な感触のあるトラックがまず素晴らしくて、その上に乗るaikoさんのメロディも良好なんだけど、なぜかすごく歌詞が陳腐でやたら耳に引っかかるのと、乗せ方がイマイチ決まっていないので凄く残念になる。普段別に僕は歌詞とかどうでもよくて曲とメロディさえよければあとは何でもええよ派の人間なんですが、実際ここまでアレだとやっぱり気になっちゃう。せめてもう少し無難な歌詞で、もう少しリズムのいい乗せ方刻み方であればなぁと思ってます。
衰えとか枯れ果てとかではなくて、単純に慣れていないというか。あまりにもゴージャスでラグジュリアスな演奏だったので、ちょっとそわそわしちゃったというか、調子が狂っちゃっただけだと。そうであってほしいです。
実際メロディは悪くないし、終盤のスキャットの鋭さと鮮やかさは未だ健在というか完璧だからね。
嫌なら別にいいですが、せっかくこういう路線も開拓できたので、次作もぜひこの演奏隊かっけぇぇ路線で一発かましてほしいです。ちょっと修正できれば名作が産まれるんですよ間違いなく。
aikoさんには元々この手のセンスがあるし、何と言っても似合ってるからね。ぜひ。