No.7 "Road Less Taken" from Persona Q2 New Cinema Labyrinth


11/29発売!!【ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス】オープニングアニメ
いやぁ楽しかったですねPQ2。楽しませてもらいました。
今から覚えてる限りのキャラ論評をしますので、ネタバレもガンガンします。ご注意ください。



ジョーカー
とりあえずはっちゃけまくってたね。P5本編だと保護観察処分中ということもあって色々自粛しがちなジョーカーも、怪盗服を着て異世界に来てしまえば弾け放題なわけよ。序盤から攻めまくり遊びまくりな選択肢が乱発されて、おじさんも流石に面食らいました。この軽さというかノリの良さが今を生きる高校生らしさなのかなとか思って、自分がいかに老け込んだかをあらためて実感した次第です。
たくさん好きな選択肢があったんですがほとんど忘れてしまった。ゴメン。唯一覚えてるのがラスボスに「帰ると決めたのならば帰ってください」みたいに煽られて「じゃあ帰ります」っていうスーパーな選択肢ですね。あそこの強さは最高すぎる。あのギャグセンスは素晴らしかった。


岳羽ゆかり
なんか終始順平にケチつける役ばっかりで、これもし小学校だったりしたら「岳羽って順平のこと好きなんじゃないの〜?ひゃぁぁぁ〜〜〜!!!」みたいな展開になるんだろうなって思った。こういうセンスもジジくさいんですかね。
せっかくゆかりっち可愛くモデリングされているので、どうせだったらオレ(=ジョーカー)に構ってよと。
っていうかどうせだったらまた合コン喫茶みたいなのやってほしかったわ。せっかく女子キャラ増えたんだし。


明智吾郎
ご存知の通り敵なんですけど、この作中においては味方。多分時期的には11月の初め頃なんかな、ニイジマパレスを攻略し始めてるぐらいのタイミングで今回の異世界へと飛ばされてるので、まさかの味方。
何故ゆえに明智なんかと共に時間を過ごさなくちゃならないんだって憤慨したくなりますが、よく考えたらそれは向こうも同じですね。なんでこんな脇道逸れなアカンのかと。さっさとジョーカーを嵌めたいだけなんだよこっちはってなるよね。
でも彼の存在は、ちょっとゲームを奥深くさせていた。本筋には絡みませんけど、特別上映というサイドストーリーにて展開された明智関連のイベントは、なかなか渋みがあって良かった。明智と天田、明智と荒垣さんの絡みはそんなに単純じゃない。何層にもわたるような入り組んだ事情と感情がそれぞれの世界であって、それをお互いに察して実は似た者同士なんだなと雰囲気で悟り、それとなく聞いてみて、多少なりとも感じ合う部分もあったんだろうけど、最後には自分の信じた道を選ぶだけっていう結論にお互いに達して、そのまま前へと進み出すっていう流れ。ここはこのゲームの中で一番のガチな瞬間であり、天田やガキさんの姿を見て遠いところから物思いに耽る明智の姿は、悲劇的でもあり、ヒロイックでもあった。ここはめっちゃ良かった。
でも敵です。


ひかり
シナリオが全編peer pressureネタ、つまり同調圧力ネタで一本通すという物凄い単調な流れでビックリ。何かあるんかなと思いきや最後の最後までコレって、ある意味強気だけど、ええんかなと。まぁええけど。
ひかりっていう本作オリジナルのキャラは映画好きで優しい女の子なんだけど、ふとしたきっかけで学校で虐められるようになり、どんどん内側へと感情を閉じ込めて行ってしまうというそういうお話ですシナリオは。めっちゃネタバレ。
それである程度過去と向かい合ったひかりちゃんは自分らしさを取り戻し、従来の明るい女の子に戻るんですけど。
そしたら事あるごとに物事を映画で例えてしまうような映画ガチ勢の女の子としての姿が結構描かれるのでした。
これが個人的になかなかリアルだなぁって思ってて、まぁぶっちゃけるとそういう人ってウザいじゃん。何でもかんでも映画に例えちゃうんだよ。もうあんまり覚えてないんだけど、「コレって映画でいうところのアレみたいだね」っていうようなセリフを四六時中発されると考えたら、まぁ最初の内は笑って受け入れることができるにしても、途中からだんだんもうええわいい加減にしてくれよ頼むよ状態になってしまうんじゃないか。ジョーカーたち一行は高校生で多少なりとも大人になってますのでギリ大丈夫かもしれんけど、同じことを中学生の段階でやられたら、やっぱり行き着く先は仲間外れとか、虐めとかそういった結末に向かってしまっても、ある程度仕方ないんじゃないかなぁって思わされてしまって。
いじめはあかん。絶対にダメ。
このひかりっていう女の子は、そういった意味でけっこう生々しい、リアルな女の子だった。はしゃぐ彼女の姿を見て、正直ちょっと微妙な思いを浮かべた。
そんなひかりのことを「可愛いからオッケー」という大胆なセリフで慰めるのが、我らがジョーカー aka 屋根裏のゴミになります。ホンマ油断も隙もないで、このカスは。酷すぎます。


天城雪子
登場シーンがすごくて、まだ自己紹介する前の段階だったのでセリフの前に来るキャラ名のところに"控えめな少女"って出てるのに、セリフが「その無駄にキラキラしてる人に抱きついても、花村くんは出てこないよ」っていう物凄いキラーフレーズでした。最高でしたが、それ以降はあんまりいいシーンがなかったな。残念。


坂本竜司
天田にテンションを合わせて遊んであげたり、それとなくハム子を心配したりと、普通に人情派の竜司が押し出されていて、逆にどれだけ埋め合わせしないといけないんだよと可哀想になる。本当はもうちょっと愛される未来もあっただろうに、あの粗雑な7月8月9月のシナリオのせいで...
しかしながら天田や双葉と交流するときの竜司は本当に最高すぎます。年下との絡みになると自然にお兄ちゃん感が溢れてくるのが竜司の素敵なところで、これはP5本編でもP5Dでもありました。ぶっきらぼうだけどめっちゃ後輩に優しい完二も大好きですが、普通に金髪以外はめっちゃ後輩に優しい竜司も大好きです。


佐倉双葉
ひかりとの境遇に相似性を見出したためか、何かとフィーチャーされました。モデリングも可愛かったし、良かったよ。
作中オリジナルロボットのリボンとの絡みはキュートでハートウォーミングな素晴らしいシナリオとなりました。
双葉とか惣治郎が絡むと、やっぱり泣けてくるんだよね。やっぱ佐倉家は神。


ハム子
本作のメインヒロインと言って全く差し支えないでしょう。
アトラス作品なんでやっぱりシナリオは重いんですけど、その重苦しいムードにくじけることなく前向きに背筋を伸ばして一生懸命立ち向かっていくハム子のその凜とした佇まいの美しさたるや。
僕の弟に言わせると「なんやあのクソモデリングは。ハム子はあんなブサイクちゃうわ!!!」ってブチ切れてました。確かに。
でもハム子可愛かったわぁ。見た目の麗しさもさることながら、健気で、たくましくて、それでいて明るくてチャーミングで、もう完全無欠の完璧超人でした。
こんな素敵な女の子であったなら7股されてもしょうがないよね。
個人的にはハム子と小田桐の関係が好きでした。小田桐の覚悟と生き様はカッコ良かったし、あの小田桐からあんな一面を引き出してしまうハム子の溢れ過ぎてる魅力にもあらためてビックリ。
ハム子は本当に最高です。素晴らしかった。


キタロー
ハム子と何か劇的な絡みがあるかなぁなんて思ってたけど、そこはさっぱりだった。
でもキタローはホントかっこよかった。めっちゃ最高やった。
キタローが、悩みまくってる時期のひかりちゃんにかけた言葉が、本当に優しかった。
「うまく、言葉に出来ないけど... 今から僕たちが、あの映画を変える。その結末を見たら... また話そう。」
かっけぇぇ〜〜ー!!!!!!!!! キタロー、あんたホント男だよ!!! 男の中の男だよ!!!
キタローはPQの時も優しかった。ホント優しいんだよな。神秘的で空気読めないタイプの男って言われがちなんだけど、本当はすごく物腰が柔らかくて、単純に温かみがある、素敵なお兄さんなんだ。
やっぱりキタローがナンバーワン!!!


音楽班
シナリオも大味だし、細かいところでけっこういい加減だったのは、正直もったいなかったね。
呼称がいい加減だった。番長がめっちゃジョーカーを名字呼びするのはなんか距離感を感じて嫌だったし、真田先輩が順平のことを伊織呼びしてたのは完全にアウト。ありえん。
でもそんなPQ2を愛せるのは、ハム子が最高だったのと、音楽が最高だったからです。
特に音楽!!! すごかった。正直ペルソナ5本編よりも良かったよ。
いい曲がたくさんあった。冒頭に貼ったRoad Less Takenももちろん素晴らしかったし、何気ない挿入歌やジングルも含めて、音楽面に関しては非の打ち所はなかったと思います。
おしゃれ。それでいてキャッチー。最高。
喜多條敦志さん、素晴らしかったです。いい仕事しました。
最後にテキトーに曲を貼っていきますので、興味ある方はぜひ。

Coffee Break - Persona Q2 New Cinema Labyrinth

Party, Party - Persona Q2 New Cinema Labyrinth

Welcome to Kamo City - Persona Q2 New Cinema Labyrinth

Cinematic Tale - Full Version - Persona Q2 New Cinema Labyrinth