キャサリン・フルボディ ほぼ初見プレイ感想

表題の通り『キャサリン・フルボディ』をプレイ中です。トロコンまでの道は果てしない...
謎にパズルゲーで、ルールは単純ながらも奥が深く難解で楽しませてもらってます。
ネタバレもあるかもわからんので、一応たたんでおこう。



いやぁ、こんなに主人公に腹が立つのは初めてだね。
羨ましいという気持ちよりも先に、お前のその不誠実で無責任な言動なんやねんと。死ねと普通に思った。
追い込まれているのはわかるけど、だからと言ってああいった釈明や言い訳になるのは一切理解できない。
僕は普段プレイ中に下手こいたり腹が立ったりすると自分の太ももをパシーンって叩くようにしてるんですけど。
まさか主人公のセリフを見たり聞いたりして自分の太ももを叩くなんていうのは初めてのケースですよ。本当に腹が立って「ふざけんなよ」と口に出しながら、まぁマンション住まいなんで声量は抑えめですけど声に出しながらパシーンって。
クズなんていう生易しいものではない。あまりにも価値観や発想が違いすぎて、ものすごい嫌悪感。クソすぎます。


登場人物はみな素敵です。優しさがあって、懐も深くて、芯がある。
この主人公ヴィンセントを除いて皆ね。そのことがこの主人公のクソっぷりをさらに際立たせている。
これだけ強烈なインパクトがあるんだから作品として成功なんだろうと一瞬考えたりもした。いい作品には素晴らしい悪役が必要不可欠だと。東京ラブストーリー有森也実みたいなね。
だけど果たして主人公にそういった悪役っぷりを求めるっていうのは正解なんだろうか... よくわかりません。
まぁ大きく分類すればギャルゲーなんだけど、メインは30代の男女の恋愛ということで、もはやギャルではないわけで、そうなってくると物語の展開を広げていくにはこのようなシナリオになり、このような主人公になると。
やはり橋野桂は強烈なプロデューサーだなと思った。
それに真っ当なギャルゲーやりたいならペルソナ345どうぞっていうことだよな。


1周目を終え、僕がたどり着いたエンディングはどうやらまぁまぁなグッドエンディングのようだ。比較的いい感じの大団円感。
しかしどうにも収まらないこの胸の違和感。明らかに納得がいっていない。
なぜこんな不誠実なクソが、こんな感じの幸せにありつけるんだよと。
その時ふと脳裏をよぎったのは、あの忌まわしい言葉だった。
「真面目にやってる人が成功するんじゃなくて、うまくやってる人が成功するんです。」
やっぱりね、難しいかもしれないけど、やっぱり真面目が報われて欲しいのよ。真面目に頑張っていればいつかきっと報われると。そんな世の中であって欲しいんです。みんな心からそう願っている。難しそうだけど。
ヴィンセントは真面目だったんだろうか。僕にはよくわかりません。


このゲームに道徳や教訓めいたものはない。もちろん全てのゲームにそういったものが必要とは思わんけどね。
プレイをして、自分の育ちや価値観に問題はないなとあらためて思ったし、男らしさとは何かをもう一度見つめ直すことができた。
こんな厄介な世の中だからね、戦っていかないと。


まほほん頑張れ!!! いつも応援してます。