キョコロヒー最新回 featuring 朝日奈央

Idoling!!! star

tver.jp


やはり最高ですな。ゲストで朝日奈央と発表された時から放送が楽しみで楽しみで。
僕が一番好きだった番組に出てた人が、僕が今一番好きな番組に出てくれるわけですから。
朝日とヒコロヒーさんはゴッドタンで共演あるから、絶対に上手くいくと思ってました。
日向坂46で言えば、富田鈴花さんがだいぶ昔にあちこちオードリーで朝日奈央さんみたいなタレントになりたいって言ってくれてたのを見たことがあります。あれは本当に嬉しかった。


ちょっとフェミっぽい話になるけど。
キョコロヒーの強みのひとつとして考えられるのは、基本画面上に女性しかいないっていう点なんだよね。
男性芸人がこれだけ幅を利かせてるこの時代に、女性たった二人だけで成り立たせてるっていうのは、よく考えるとなかなか偉大な仕事である。
もちろん天才演出家の舟橋政宏さん等スタッフ陣の真心こもったお膳立てあっての賜物なんですけど、基本的に二人のトークを軸に進めているわけで、そう考えると二人の力量はもっと評価されてもいいのかもしれない。


僕もだいぶ前にブログで書いたんですが。

『FNSラフ＆ミュージック～歌と笑いの祭典～』という番組を見た時。
僕は初めて動いている齊藤京子を見た。
名前と顔は一応知ってる。静止画も見たことがある。でも動いてるところを見たのは初めてで。
おーなるほど、声がいいね。かっこいい。
周りのキャピキャピした日向坂46メンバーとは一線を画す存在感。
無理にはしゃいでない。無駄に騒ぐこともない。
おおよそアイドルとは思えないほどに冷静で淡々と己のトークゾーンをこなす姿に、正直しびれましたね。
ええやん。めっちゃいい。
バラエティの現場においてアイドル的な無駄を全て削ぎ落として立ち振る舞うその姿は、ちょっぴり往年のアイドリング!!!的な趣があった。
めっちゃ惹かれました。
by #3 "キョコロヒーの歌" ヒコロヒー - throughthewire

齊藤京子もそうなんだけど、というよりもこのキョコロヒーっていう番組そのものがアイドリング!!!的なストイシズムを感じさせてくれるのよね。
ディープアイドルファンにとってみたら、あの幻のテレビ番組『アイドリング!!!』の後継番組は『日向坂で会いましょう』だと言うと思います。言わないか。まぁ世間の人がどれだけアイドリング!!!を知ってくれてるか不明ですが、一応いろいろ知ってる私から言わせてもらえれば、かなりの影響を受けているのがわかります。
でも『日向坂で会いましょう』（以下ひなあい）はやっぱりアイドル番組なんだよね紛れもなく。別に悪い意味で言ってるわけじゃなく。
芸人ばりに身体張ったり大喜利やったりしてる姿は同じなんだけど、最後の最後の着地の仕方が違う。ひなあいは最終的に誰々可愛いとか誰々綺麗っていう拍手で終わる。アイドリング!!!は誰々よく頑張ったっていう拍手で終わる。ここが全然違う。
制作の思惑も全然違うのもあるし、何と言ってもMCのキャラクターの違いに尽きるよね。オードリーとバカリズムじゃあ方向性が違いすぎる。どれだけハスったところで最終的にオードリーは優しすぎるから、相手を必ず祭り上げてくれる。バカリズムも優しいは優しいけど、アイドルっぽく持ち上げるのではなく、いちタレントとして対等に扱い、対等な立場で番組への貢献を求めるっていう。
だから、ちょっとジェンダー的にはアレな言い方になるけど、ひなあいは女の子の特権もそれなりに感じさせられる気がして、そこは万人受けを狙った時にひとつノイズになっていると個人的には思ってます。
その点キョコロヒーは違う。女性特有の媚びとか一切ない。可愛げなど全くない徹底的に。もちろん女性目線でのトークは全然ある。でもそれはあくまでポジショントークであって、そこに嫌な性の匂いなど微塵もない。ひたすら真っ向からお喋り一本で戦っている。二人のストイックなお喋りのみを武器に、深夜2時から0時、0時から23時へと昇格していった。『グータンヌーボ』とか『あざとくて何が悪いの？』、『トークィーンズ』あたりとは大きく一線を画す、無骨なまでのストイックっぷり。
このストイシズムこそが、アイドリング!!!を思い出させてくれるんだ。


だから嬉しかったよ。こんな日が来るなんてね。ある種感慨深くもある。
まぁそんなこと思ってる人間は地球上でオレ一人だけだろうけど。



いつか時が流れて、アイドリング!!!が発掘され再評価される日が来るんだろうか。
あんなCSの最果てで、誰よりもストイックにバラエティに己を捧げていた女の子たち。
最終回は8年前か。まだ8年しか経ってないんだね。信じられないや。はるか昔のことのようで。
みんな幸せになってね。それだけよホント。
あらためてありがとう。