言っておきたいことを

Big Seanの『Finally Famous』の国内盤が出たんでね、是非聴いて下さい。今年トップクラスのアルバムですよ。聴き手を選ばないキャッチーさも備えてるし、歌詞もユニーク。
さらに今作のトランスレーター、Aiko Ishikawaさんの仕事も凄く良かったです。情報量が多いヒップホップのリリックの和訳って煩雑になりがちでかなり難解な作業だと思うんですが、Aiko Ishikawaさんの訳はとてもスムースで無理がなく、作品の魅力、歌詞の魅力を上手く伝えてると思いました。「LeBron」を「ルブロン」と表記してたのはちょっとアレでしたが、ホントいい文章でとても良かったです。好きなアルバムなだけに、いい対訳がついてとても嬉しかったです。



別にディスるつもりはないんだが、Junさんの訳は正確かもしれないんだけど、ちょっとやりすぎというか。なんか読んでてこっちが気恥ずかしくなったり、こだわりが強すぎる文章になっててサラッと読めなかったり、惜しいんだよね。まぁ、昔のしょっぱい翻訳家たちと比べたら、贅沢な注文なんだろうけど。
でもJunさん、例のJay-Z訳注はいりませんから。あれをやるんだったら他のラッパーからの引用も触れてやれよと思っちゃう。
"Murder To Excellence"での定番ライン「There's a war going on outside no man is safe from」を<"Welcome To New York City"からの引用>としたのはよくわからん。元を正せばCamもMobb Deepの"Survival Of The Fittest"から引用したわけだし、どうしてもJayに引っ掛けたいのなら"A Ballad For The Fallen Soldier"に言及すればいいし。あそこは理解出来なかった。
あとそういえば"Niggas In Paris"での「0-82」ってアレだからね。0勝82敗のこと。バスケで82って言ったら試合数ですから。New Jerseyなら無くも無い成績だし...ってさすがに失礼か。Deronは今トルコにいるんだっけ。


まぁ今シーズンは最初から無いものとして諦めた方がいいのかな。