Joe Budden ft. Omarion "Switch Positions"

まず、『No Love Lost』というアルバムタイトルからして、いつもと違う予感があったんですが。
この"Switch Positions"は普通にラブバラードです。わりと一途に愛を言葉にしていて、おーそうですかやるねぇみたいな。

Slaughterhouseがやはり好評なんですよね。2年連続であのCypherに呼ばれて上手くやってるし。その流れをそのままJoe Buddenとしての活動にも持ち込んでもおかしくはないところなんですが。
意外と目先を変えて、ディープにきっちりと愛をテーマにしている。
別にいいと思いますよ。むしろ歓迎してます。確かにJoeのスキルが発揮されない可能性もあって勿体無い気もしますが、それ以上にもうハードコアラップというものは頭打ちというか、まぁそれは僕が勝手に飽きているだけかもしれんけど、でもやっぱりヒップホップにマンネリが来たらおしまいなんで、だからこういう内容にシフトしていくのは良いことだと思ってます。
それに、内容が変わったからといって、トラックやフローがヤワくなったりしてないしね。浮ついたりせず、あくまでも地に足付けて演じているから、問題なし。
Joeの声も渋みがあるから、こういう一人の大人の男的なスタンスが似合う。そこも成功の要因だね。

あとは、Omarion
この人はけっこう持っている人で、わりといいトラックに恵まれてるキャリアだなぁと思います。
青すぎず、かといって熱すぎず黒すぎず、濃すぎず薄すぎずのちょうどいいところのボーカル。しなやかだし、よく響くし、やっぱり使い勝手がいいんじゃないかな。
来年にはMMGでのソロがあるはずだから、そこも期待。