#13 "It's Your World" Jennifer Hudson featuring R. Kelly

もちろんすごい歌手なのは承知していますが。
やっぱりJennifer Hudsonっていうと女優のイメージがある。シンガーというよりもエンタメよりな雰囲気を感じてしまう。アメリカンアイドルとかドリームガールズとか、そういう出自がね。
歌い方がまたミュージカル風というか、それもなんかアクトレス感を漂わせるような。
アルバムをいくらか出していて、まぁ悪くはないんだけど、なんというか歌に集中できないというか、もちろんそれは僕の問題なんですが、あんまりシンガーとして扱えていないからか、真っ当に評価するのが難しい。
どうですかね、これはわりとR&Bリスナーみんなに当てはまると思うんですが。



さて、新曲。
これ、なかなかいいんじゃないの。こういうブギーを聴くと、何となくJamiroquaiを連想します。
JHUDさんにはそういうクロスオーバーが合う。王道のR&Bだと変な気まずさがあるけど、こういう違うフィールドの曲であれば、彼女のエンタメっぷりが映えるというか、彼女の大仰なスタイルがマッチする気がします。
アルバム全体もわりかしこの手のハウス寄りのトラックが多く用意されていて、やっとキャラが生きたかなと。今まではいくぶん保守的で、何かしら個性とかを発揮するまでには至っていなかったと思うんですが、今回はいいんじゃないでしょうか。


そして、やっぱりR. Kelly
さすがにプロデュースは関わってないっぽいけど、こういったゲスト仕事をしっかり継続してこなしてくれるのも嬉しいことです。
3rdヴァースからの登場で、最初は椅子にかけて頬杖つきながら歌うような感じなんですが、途中からJHUDさんとの絡みが始まって、それで終始JHUDさんはダイナミックに歌うわけだからだんだんとKellsのほうも刺激されちゃって、そんだけ煽られたら思わず椅子から立っちゃうでしょ、だんだんとボーカルも熱を帯びてきて、なんだかR. Kelly & Public Annoucement時代に帰ったかのような熱い熱いシャウトが飛び出してきて、めっちゃ興奮する。しまいには完全に主導権を握っちゃって、終盤のアドリブ合戦なんかはほぼ独壇場、Kellsの仕掛けをJHUDさんが真っ向から受ける構図、畳み掛けるアドリブの数々がこれまた最高に熱いしカッコイイ。久しぶりにKellsのノドのよさをたっぷりと味わえる、本当にいい曲だと思います。


そして、この曲を受けてのR. Kellyにも注目。このトラックに刺激を受けて、また我流に咀嚼して自身の音楽へとフィードバックしていくと思います。今までもそうだったからね。
またひとつ引き出しが増えるようなきっかけができたみたいで、今後も楽しみが尽きません。最高や!




まったく関係ないですが↓が聴きたくなりまして