#11 "アイリス" アイリス

誰やねんっていう。そこから始めましょう。


まぁTIFですよTokyo Idol Festivalを見ていたわけです。ね、世の中は広いもので全然知らんアイドルもたくさんいるわけですが。
ぼーっと見てたら、このアイリスという方々を知ることになりまして。
見たらなんかみんな化粧が濃くてね、それでいてなんかみなさんムチムチされてて、おおこれはなんか熟女アイドルグループなのかなとか失礼にも最初そう思ったんですが。
本当は若い。仙台出身。本当は痩せてる。
見た目のインパクトがやばかったんだけど、ただそれ以上に楽曲が素晴らしかった。
魔法の呪文という曲も実にいまどきのアーバンポップスで良かったんだけど、今回はセルフタイトル曲の方をエントリー。
自分たちの名を冠するわけですから、そりゃ半端なことはできませんよ。ええ。
ラルクの虹みたいな。それくらい特別な曲。


まず聴いてみて思うのが、このイントロのフレーズ、これはサビにも使われていてこの曲の柱となるものなんですが、これがめっちゃ聴いたことあるんですよね。
なんだったかなぁと考えて、思い出すわけです。そうか、これLovin Foreverじゃんって。
あれです、RPGツクール3のメニュー画面で流れるあの歌"MO"。ニコニコ動画では、ルーツ先生の名唱Lovin Foreverでおなじみのあの曲。
あの曲を引用したかのようなフレーズが出てきて、あの曲ってやっぱりみんなの胸を打つ不思議な力があるんだなとあらためて気づかされるわけです。
さらには彼女たちの歌。朴訥と語っているんですが、そのメロディが物凄く丁寧なJ-Popなんですよ。90年代、つまりJ-Pop最後の時代を思わせるような、情感たっぷりで優しいメロディ。本当にいいメロディなんです。胸に染み渡るような、切なくて甘いキャッチーな。それを女の子たちがさらっとあっさり歌ってて、ちょうどいい塩梅。爽やかでね、これでいい。
意外とトラックがはねてるところもあって、BメロなんかはMichael JacksonのBaby Be MineとかJustin BieberのBiggerとかを連想させるこれまたアーバンな展開が敷かれていて、この曲、意外とレベルが高いんですね。ただの昔ながらなJ-Popでは済まない。


こういう曲を作れる人がいるんだよな。それがすごいし、なんとか陽の目を見て、さまざまなところへその楽曲を届けてほしい。
たしかビクターのライターによるものだったと思うので、まずは同じビクター繋がりでルーリーに楽曲提供をお願いして、そこから本隊の分もペンを握ってもらうっていうのが理想やね。


とりあえず、わかりやすく良い曲。しかも掘り下げ甲斐があって奥深い。
おすすめ。ぜひ聴いてほしいけど、どこで聴けるんだろう。




↓下の動画の1:34:01からの曲が例のMOです