#10 "Make you mine" w-inds

マイケルが天国へ旅立ってから5年、今では当たり前のようにマイケル'sスタイルの音楽が巷に溢れている。
これは生前から既に始まっていたことで、もちろん単発的にマイケルへのトリビュートというのは存在していたんだけど、一番のきっかけとなったのは、やはり2007年のNe-YoのBecause Of Youということになる。
デビューした頃はむしろDeBargeのような素直で情緒ある柔らかいメロディが持ち味だったNe-Yoでありますが、セカンドアルバムのリードとなるBecause Of Youは、かなりの驚きをもたらしました。まんまマイケルじゃねぇかと。
Ne-Yoのキャリアはそこからだんだんと穏やかになっていくわけですが、その一方でマイケルらしい音楽はまた再び脚光を浴び、スタンダードなものへと生き返って行くのです。
リズム偏重のR&Bに一石を投じただけでなく、マイケル再評価の流れを産むきっかけを作った、この2点はブラックミュージックの歴史的にとても大事なことであり、Ne-Yoには本当に感謝しなくてはいけないね。


さて、w-inds.です。
さっきも書いたように、今ではマイケルの世界観を拝借した音楽はたくさん存在するんですが、このMake you mineという曲はその中でもホント世界においてトップクラスのクオリティを誇る完成度と言って問題ないと思います。
派手で煌びやかなトラックはOff The Wall期に負けず劣らずの快感があり、ファルセットを多用する歌唱とメロディラインはButterfliesを思い出させるようなしなやかな艶がある。理想的な組み合わせ、理想的な出来上がり。本当に素敵でたまらない。
この曲をモノにした橘慶太のたくましさ。相当にハイレベルな歌唱となっているが、かといって必死さや頑張りが表立つこともなく、あくまでも涼しく爽やかに、軽やかに決めて見せる。巧いね。
そして、説得力がある。やはりイケメンやからね。ディスるつもりは毛頭ないんですが、同じような曲を三浦大知が歌ってもフィクションにしかならないからね。
PVも秀逸だし、こんな見事な曲を作れたことはこの先に向けてまた自信となったはず。
本当に音楽的には今がピークというか、やりたいことが全開にできているんだろう。揺るがずそのまま突き進んでくれたらいい。
Eric BenetのSometimes I Cryのカバーもあったり、好きな音楽を好きに展開できることの幸せ。そしてそれを高いクオリティで叶えることができる環境。幸せだね。ホントよかったよ。


松浦亜弥橘慶太の子供とか、もうヤバそうだね。歌って踊れる完璧なスーパースターが産まれるじゃん。それも楽しみ。