No.16 "Higher Higher" Justin Timberlake


Justin Timberlake - Higher Higher (Audio)
ファーストインプレッションは下のリンク先にあるのでそちらを見てもらいましょう。
d.hatena.ne.jp
では、結果としてどうだったのか。
いいなぁとは思ったけど、中毒性であったり、創造性であったり、単純なインパクトであったりの部分ではいささか物足りなかったかなと。
個人的にはファーストアルバムが一番の理想形。セカンドは凄かったけど独りよがりな感じもあって首をひねった。サードは頑張ってたけど質より量に近いものがあってパワーレスだった。
今作はというと、前作から方向性を変えてルーツミュージックを志向しており、それを汲んだプロダクションも充実の内容を示していたが、如何せんルーツミュージックでしかなく、そこにコンテンポラリーな趣であったり、ポップスターとして今を煌めくだけの輝きはなかったんだと思ってる。
新しければいいというものでもないし、古いものは悪とか言うつもりは毛頭ないのだが、どこかで聴いたことのある音楽をJustin Timberlakeがやったというだけではアピールにならない。そこに留まっているようでは意味がない。
この人はリスナーを圧倒するぐらいでなきゃいけないと思ってるので、今作は嫌いじゃないけど、彼の果たすべきノルマには届いていないという気がしますね。
次こそが大事。あらためて勝負できるのか、それともこういう安定の大御所への道を進もうとでも言うのか。