これもまた実力

今回のPK戦は時の運でもなんでもない。ひたすらに実力がなかった。
ここまで来れたのは実力。これはマグレではない。でもこの1-3というPK戦負けもまた完全に実力。
失敗したキッカー3人のキックはいずれも拙かったが、特に南野拓実の初っ端のアレは一体何だったんだ。集中して観戦してたけど、あそこで気が抜けてしまったぐらい、非常にレベルの低いキック。PKの蹴り方としては、"相手GKの動きを確認して蹴る" or "相手GKを一切見ずに決め打ちして蹴る"のどっちかだけど、日本代表は今回全員後者だった。まぁそれならそれでいいんだけど、果たして南野は決め打ちしてあんなショボい所へ蹴り込んだのか。最初からあそこら辺に決めようと思ってたのか。あれで入るとでも思ってたんかマジで。それが信じられなくて。決め打ちするんだったらもっとレベルの高い所へ蹴ってくれよ。なるべく可能性の高い所へさぁ。それかもうちょっと強いボールをね、何あのスピードのないコロコロ具合は。あれじゃあ無理だろどう考えても。
三笘薫のキックも、吉田麻也のキックも、まぁ南野のよりはまともなコースだったけど、何というかスピード感に欠ける感じで、正直可能性は低かった。アレだったらキーパーはボールが飛んだのを確認してからでも間に合うんじゃないかってレベルで。なんか勝利を手繰り寄せるような力強さに欠けていた。
ざっくり言ってPKっていうのは右に蹴るか左に蹴るかの2択なんよ。相手GKも右に飛ぶか左に飛ぶか。つまり50%の確率で入る。でもそんな確率じゃあ辛すぎるから少しでも可能性を上げなきゃいけない。そのためにはギリギリを突いたり、強烈なスピードボールを蹴り込んだりして、ちょっとでも確率を上げる。たとえキーパーがコースを読んだとしても、届かなかったり止めきれなかったりすることを狙ってね。
失敗キック3つはめちゃくちゃに実力不足だった。技術がない。覚悟がない。


日本のキックはグラウンダーが多かったけど、これはもしかして駒野の教訓なわけ?アホすぎるだろ。
駒野みたいにフカしたら国民から総叩きを食らうからグラウンダーにしたってか?だとしたら駒野の罪は計り知れない大罪やな。
僕が駒野を嫌いなのは別にPKを外したからっていうのだけではなくて、単純にサッカーが下手だからだ。みんなもう忘れてるだろうけど、あの2010年南アフリカ大会の試合中の駒野のプレーは特に酷かったからね。守備もザルだし、相手からちょっとでも寄せられたらビビってロングボール蹴ってたし、とにかく穴だった。チームがベスト16に進出したから許されてる感じだけど、クッソ酷かったよ。何となく顔が堅実っぽいから守備が上手いって思われてるけど、どこがやねん。ブサイクが頼りになるわけないだろ。だから嫌いなんだよ。もっと言うと2006年ドイツ大会のオーストラリア戦から酷かったし。
いやぁ、PK戦の実力をつけなきゃいけないな。明らかに大きな差があった。


日本が先攻って決まって、個人的にはあんまり嬉しくなかった。先攻のメリットっていうのは、スコア上相手をリードし続けることでプレッシャーを与えられるというところにある。でもどうだろう。今大会の日本代表はビハインドからのバウンスバックを持ち味にするチームカラーだった。こちらが主導権を握って〜みたいな展開での安定感はないし、どうかなぁって思ったりもした。


相手のGKはLivakovicという選手だった。正直全く知らない選手だったが、うちのしょうもないGKと違って、安定感と落ち着きがあっていいGKだなぁ。前回大会のSubasicもすごく良かったし、クロアチア躍進の歴史には必ず名GKがいる。
PK戦の初っ端の南野のキックを止めて、特にガッツポーズや咆哮も見せずに淡々と振る舞う姿に、ちょっとビビった。全然喜ばないのかと。それだけ集中してたんかな。まぁ喜ぶまでもない低レベルキックではあったけど、せっかく止めたのにいちいち喜ばないあたり、大物感があった。キーパーは雰囲気作り大事だよ。
それに比べてうちのキーパーは... 試合前からアンチを見返してやったぜ的なステートメントを発してて、いやいやまだ早いだろと。まだベスト16だし、いうても諸先輩方も達成してるベスト16だし、勝負はここからなのにもうそんなドヤ顔披露ですかと思ったんだけど、まぁでも見て見ぬ振りしてグッと堪えて見守ったんですが... 案の定ですね。権田を信じた森保がバカでした。おしまい。
相手は4本中1本をポストに当てて外してくれましたが、別に自分で止めたわけでもないのにすごく大げさなガッツポーズをしていて、それもまた滑稽でした。いやいや、あの段階でまだビハインドだったし、そんな状況でもないだろと。
権田は口も軽いし、プレーも軽いから、本当に嫌い。言動とプレーが釣り合ってない。
過去の日本代表の守護神たち、川口能活楢崎正剛川島永嗣との決定的な違いは、誰からも尊敬されてないところだ。偉大なる先輩方と違って日本代表に何ひとつ貢献できてないくせに、やたら物申す系みたいな言動でいろいろ発信するそのクソみたいな人間性だよ。


前回大会のクロアチアvsデンマークPK戦はすごく熱い名勝負でした。先述のスバシッチvsカスパーシュマイケル
延長戦終了間際のモドリッチのPKを止めて勢い付くデンマークを黙々と淡々と封じていくスバシッチに対して、必死にモメンタムを離すまいと奮闘するカスパー。父親ペーター譲りのPKの強さで必死に食らいつき、その度に吠えながらガッツポーズを繰り出すカスパーはカッコよかったけど、結局はスバシッチに軍配。
この淡々路線の方がいい気がする。


決着がついて僕はすぐに画面を消したんで試合終了後は見てないんだけど、なんか南野とか三笘とか泣いてたらしいね。
あのさぁ、頑張ったんでしょ。頑張ってないの?頑張ったんならしょうがないじゃないか。これが実力なんだから。この程度のPKしか蹴れない実力なんだから。
何なの。後悔してるの?だったらクソバカじゃねぇか。後悔するようなキックすんじゃねぇよアホが。人生をかけたキックをしてくれよ。国を背負ったキックをしてくれよマジで。
もし責任を感じているのであれば、なおさら泣くんじゃねぇ。敗者にできるのは、真正面から敗北を受け入れて、グッと唇を噛みしめるだけ。
技術が足りなかった。圧倒的技術不足。明日からまた練習するのみよ。
必死にやれ。


最後に僕が一番感銘を受けたPK戦の動画を貼っておきます。
日本のキッカーたちよ、これが目指すべき姿だぞ。これが頂なんだ。頑張れ。
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